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赤ちゃんと会話したり、泣き止ましたり、寝かしつける科学的手法【子育て科学】

2016/07/27

言葉が通じない赤ちゃんとどのようにして〝会話〟をすれば効果的なのか?

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最近おめでたいことに、私の周りで赤ちゃんが産まれたり妊娠したというようなお話が急増中です。

また幼児を持つママから相談は子育ての悩みや幼児教育の取り組み方などコミュニケーションに関することが多いです。

特に会話ができない相手と会話はストレスが多いとか・・・。

それはさておき、今回は赤ちゃんやしゃべることができないコドモとのコミュニケーション手法を科学的な視点で考え、自己効力感(できる感)を持って会話を成り立たせられるよう目指します。

※科学的の部分が長めですので、時間内無い方は【実践】というタイトルからご確認ください。(それでも長いです)


■五感は産まれる前から持っている

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先ず赤ちゃんと効果的なコミュニケーションを取るために理論をしっかり学びましょう。

そして〝無意識〟ではなく〝意図的〟なコミュニケーションを目指します。

そのため〝当たり前〟のことからのおさらいとして五感に関する再認識をします。

五感は外界(自分以外)からの情報や自分のカラダの状態を感知するためのアンテナであり情報発信するスピーカーです。

また五感はきっと、脳ができた時点から持っていて、情報を知覚することはお腹の中にいるときから出来ているのではないでしょうか?

以前のブログでお伝えしたNLPのVAKモデルでは全ての情報は五感に変換できると考えてます。

そのため、生まれたばかりの赤ちゃんでも五感を意識してコミュニケーションを取れば必ず思いは伝わるということ意識する必要があります。

そして重要なのは〝伝わる〟じゃなくて〝伝える〟ということ

理由として、意図的にコミュニケーション力を高めたいなら〝無意識を意識下においてコントロールする〟ことが非常に重要だからです。

これはイチロー選手も言っています。

「自分で無意識にやっていることを、もっと意識しなければならない」

人はあたり前だと思っていることを見直し改善することから気づきが生まれます。

また相手が赤ちゃんやコドモの場合、このあたり前となっている無意識の行動で意図としないコミュニケーションが成立しているかも知れません。

特に会話ができないときは、コミュニケーションエラーになっても諦めず、たくさん五感を使って会話をするように心掛けると打開策が見えてくるでしょう。


■五感でココロのキャッチボールを!

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次に、コミュニケーションでキャッチボールする〝情報〟について考えてみましょう。

この〝情報〟は以前からコミュニケーション理論としてお伝えしているように【知識・感情・価値観】の3つから成り立ってます。

こちらちょっと振り返ってみましょう。

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この図のように、コミュニケーションにおける情報において、コドモは経験や学習の少なさから【知識】と【価値観】を十分に持ち合わせてません。

しかし【感情】は産まれてすぐ泣いたり笑ったりできるので大人と同じレベルの感覚を持っていると考えられてます。

また大人は《理性》が有るので感情を抑えることができますが、子供は《本能》のまま活動するのでいつも感情がフルスロットルです。

そのため、赤ちゃんやコドモとの会話においては【感情】を中心にコミュニケーションをすることがとても重要です。

また【感覚】を中心とするので、キャッチボールする情報はVAKモデルの〝体感覚〟に変換すると伝わりやすいということになります。


■非言語のコミュニケーションについて

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いきなり謎グラフでスイマセン。

このグラフはメラビアンの法則という心理学者のアルバート・メラビアンさんが提唱した理論で〝会話で相手に与える影響要因〟を数値化したもののです。

ここでいう〝会話〟とはコミュニケーションで情報をキャッチボールをすること。

この理論は色々な条件により解釈の違いなどがありますが、対面的なコミュニケーションコミュニケーションにおいて、メッセージの受け手が声の調子や身体言語といったものを重視するという考えが根底にあるので、よーく考えると納得できます。

理由として、ヒトは言葉の意味だけを考えてコミュニケーションしてないですし、表情や声のトーンなどからもメッセージを受け取ります。

特に言葉通じない赤ちゃんに限らず、母国語の違う人同士や動物などとコミュニケーションするときはボディーランゲージなどの非言語コミュニケーションのみで会話が通じたりしますしね。

しかし注意しなければいけないことはメラビアンの法則はあくまでも〝重視〟しているということ。

メッセージの最終判断は大人の場合【知識】や【価値観】《理性》であり、時として〝空気を読む〟ことも実施してます。

これはメッセージの前後関係や隠喩(隠された意味)を推察するようなものです。

このように、大人は色々な文脈からメッセージを読み取りコミュニケーションを成立させようと努力しますが、赤ちゃんにはできないので見たまま感じたままでメッセージを受け取ります。

そういった意味でメラビアンの法則はコドモとのコミュニケーションを適切に現しているかも知れませんね。


■脳の不思議、ミラーニューロン     脳 次は、よりコミュニケーションを深くするためにちょっと脳科学のお話をします。

先ず人間には〝ミラーニューロン〟と呼ばれる条件反射的な知覚処理があります。

これは簡単な例えだと、梅干しやレモンを見たり思い出すだけでと口の中が酸っぱくなったり、青色の光をみると脳が勝手にセロトニンという脳内ホルモンを分泌してココロが落ち着くというようなものです。

このような知覚反応の原因は〝モノマネ〟の延長みたいなもので、脳が勝手に見たものを脳の中でモノマネして、そのモノマネが身体に影響を及ぼした結果として現れたというものです。

またこの〝モノマネ〟は人と人との間の場合〝自然同調〟を発生させます。

例えばお友達とお茶している場合、相手が飲み物を飲んだとき自分も一緒に飲んでしまったり、何気なく人混みを歩いていても前や周りの人とぶつからないようにスピードと距離を無意識にコントロールしていたり、道の譲り合いで同じ方向によけてしまったりと、ヒトは無意識に同調することで情報を得たり何かを防いだりしているようです。

そしてこのミラーニューロン、赤ちゃんでもコドモでも五感と同じく産まれながら持ってます。

ママが笑えば赤ちゃんも笑うし、ママが不安な気持ちになっただけで泣き出したりもするでしょう。

またそもそも、赤ちゃんやコドモは主体的な学習ができず、最初はモノマネしかできないわけだから、子は親を見て育つと言われているように、五感をフルスロットルに開放してミラーニューロンをもとに自然学習していると考えた方が良いでしょう。


【実践】五感で会話する方法

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いったんここまでの内容を整理します。

1.赤ちゃんは五感を使って情報を得ている。これは大人以上に敏感です。

2.赤ちゃんとの会話は五感を意識して会話する。特に【感情】を中心に会話を進める。

3.赤ちゃんと【感情】で会話するためにVAKモデルの〝体感覚〟を使う。これは身体や感情を使って情報のキャッチボールをするということ。

4.人間にはミラーニューロンという無条件でモノマネをする習性がある。そのため、この習性を使って赤ちゃんが親のモノマネをするかたちで情報を受け取っている。

5.そもそも赤ちゃんは主体的な(自分から意識を持って)学ぶことができず、親や周りの人やモノの〝モノマネ〟をして自然学習している。

以上のことから、赤ちゃんと五感を使って会話するとは〝モノマネをしよう〟という至ってシンプルな内容となります。

そしてこのモノマネをして同調することをNLPでは〝ミラーリング〟といいます。

まぁ鏡のように振る舞うということなので、大したテクニックではないです。

以下はほんの一例です。

・赤ちゃんが笑ったら、親も笑う。

・赤ちゃんが声を出したら、その声と同じトーンとスピードの声を発する。

・赤ちゃんが手を上げたら、親も手を上げる。

これらは会話で言うと〝オウム返し〟と同じです。

しかしこんなことに何の意味があるかというと、それは「あなたが発信したメッセージを正確に受け取ったよ!」という合図になります。

またこのミラーリングは、赤ちゃんが「私の存在に感心を持ち認めてくれたんだ!」という〝承認〟としても受け取られるといわれております。

コミュニケーションはキャッチボールであり、キャッチボールの回数が増えれば増えるほど学習効果も高い訳で有りますので意図的にやる意味は高いです。

しかしただ機械的に実行すれば良い訳ではなく、そのメッセージの意図を考えてキャッチボールしなければ行けません。

なので、もしメッセージの意味が解らなかったとき「わからなかったよ!」とか「もう一度教えて!」という感情を込めてミラーリングすることも必要ですね。

こちら方法としては、表情で困った顔をしたり、言葉のトーンを変えたり、言葉の語尾を下げたりなど、発声(音)とボディランゲージで伝えると良いでしょう。

重要なのは〝伝えようという想い〟であり、その心が込められてはいれば必ず親側のコミュニケーションも変わり、赤ちゃんも理解してくれる!と信じてコミュニケーションすることです。

 


■泣き止ましたいときの手法

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赤ちゃんが泣いたり騒いで止まらなくなったことはありませんか?、

このような時の解決方法は、正直ヒトそれぞれなのでズバリの正確はきっとありません。

しかし解決方法のひとつとしてNLPでは〝ペーシング〟というミラーリングの応用的テクニックがあるので紹介します。

先ずペーシングの準備として、そもそものお話ですが、赤ちゃんが泣いている時は何らかのメッセージを発している訳で、お腹が空いたりオムツが不快だったりと、泣いてしまうほどの不快なものを取り除くことが重要です。

そのため先ずはその不快な原因を探って除去することを優先させましょう。

しかし、その原因を取り除いたとしても泣き止まないケースがあります。

それはなぜか?

こちら一つの原因として「不快な感情のみが取り除かれていない」可能性があります。

これ、大人であっても何かの行動をする直前に嫌なことがあると、全く関係ないその後の行動に悪影響を及ぼすこって有りますよね?

この現象を心理学では〝プライミング効果〟と呼び、赤ちゃんであってもこの効果が原因で〝感情を引きずる〟ことはあります。

そのため、この感情の残存的効果を除去するために以下3つの手法で〝ペーシング〟します。

① 呼吸を合わせる。

泣き声には呼吸するタイミングがあると思います。その呼吸にあわせて抱っこで揺さぶるタイミングを合わせたり、頭を撫でたり背中を叩くタイミングを合わせます。

これ、呼吸タイミングにあわせられないと逆に騒がしかったり不快になる可能性があります。

こちら私の経験でしかありませんが、赤ちゃんが泣いていても体感できるようオーバーリアクションでやりました。

② 声と音で感情を伝える。

①と一緒に実施ですが、落ち着いた声で話かけたり、「ふぅ~」とリラックスするような時に使う言葉で呼吸を合わせたりと、声のトーンやスピード、ピッチで感情を伝えるようにします。

感情は老若男女万国共通言語なので、ちゃんと心を込めて表現すれば伝わりますよね。

③ 呼吸のタイミングをずらす

これは①と②ができてからの応用です。

感情とタイミングが同調してきたら、今度は平常に戻すための誘導をします。

こちら例えば、泣いているとき四拍子で呼吸をしているのであるば徐々に二拍子へ変更させるため親のペースを変えていきます。

このことにより、赤ちゃんのミラーニューロンが動き出し呼吸と感情の同調率が高まり、その快楽が不快な感情を取り除く効果につながると考えるわけです。

このペーシング、当たり前のことかも知れませんが、意識して感情を込めてやることが重要です。

また泣き止ますではなく、感情を取り除くために感情によりそうこと(ミラーリング)、別の感情に興味を持たせること(ペーシング)がミラーニューロンによって成立すると考えてコミュニケーションして見ることです。


■赤ちゃんを寝かしつける方法

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最後に、赤ちゃんの寝かしつけについての手法をお伝えします。

この方法は基本泣き止ます方法と同じで〝ペーシング〟で睡眠状態に誘導することをします。

こちらと大前提として、赤ちゃんであっても疲れないと寝ないので、色々遊んであげたり五感を刺激してアタマと体力を使い切ることをして下さい。

眠くないヒトを寝かしつけるのは無理がありますからね。

しかし、十分遊んだり疲れている場合であってもねなときがあります。

この理由のひとつとして〝寝ることに集中できていない〟と考えられます。

これは大人でも同じで、例えば何か物音がしたり、蚊に刺された部分が気になって寝れないとかありますよね?

これは心理学的には〝物音に集中した〟や〝蚊に刺された部分に意識が集中している〟状態。

なので赤ちゃんも何かに気を取られて寝ることに集中してないと考えてコミュニケーションを取ります。

方法として、先ず暗くしたり物音を立てないように寝る環境を整えること気を散らす無いために必須です。

次にミラーリングとペーシングをするのですが、ミラーリングとして一番良いのは〝親が一緒に寝ること〟で、赤ちゃんのミラーニューロンが働き睡眠状態へ誘導していきます。

しかし毎回寝るわけには行かないのと、〝寝るフリ〟では感情の同調が不十分なのでうまく行かない時があります。

そのため赤ちゃんの呼吸に合わせて〝ペーシング〟をして睡眠状態へ誘導するのですが、ここへ新たなテクニックとして〝トランス誘導〟、つまり【催眠誘導】をして眠りを誘います。

【催眠誘導】とは簡単にいうと〝気持ち良い状態〟であり、色々なココロのストッパーが取り除かれる状態です。

この方法について詳しく説明するとキリが無いのですが、NLPではカウンセリングの際に相手をリラックスさせるために科学的手法として利用しており、また赤ちゃんは《理性》がない分トランス誘導をしやすいので、寝かしつけには持って来いということです。

そして、赤ちゃん向けのトランス誘導方法はズバリ〝複数の五感を同時に刺激する〟という手法です。

具体的には以下のようなものです。

・身体を寄せ合う(体感覚)

・呼吸を合わせながらお腹を叩く。(体感+リズム=聴覚)

・鼻や口で「スースー」と呼吸する音を出して聞かせる。(聴覚)

ヒトは感情や思考を〝良い感覚〟を使ってキャパシティ以上に刺激すると脳内麻薬(ドーパミンなど)が分泌され催眠状態になります。

このことにより〝何かに集中(固執)している状態〟から解放され、尚且つ催眠状態へ誘導することで眠りに導くかたちとなります。


■終わりです。

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今回は話ができない赤ちゃん向けのコンテンツであったため科学の部分がたっぷりでした。

このお話で少しでも子育ての悩みが解決できれば本望です。

最初から最後まで読んでいただいた方、本当にありがとうございます。

今回の内容、全て有効かは赤ちゃん次第ですが、価値を信じてトライしてくれると嬉しいです。

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