コドモとココロ:子育てを科学して楽しむ!育児・知育・学力アップの論理的なアイデア

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コドモとネット動画の付き合わせ方【子育て科学】

2016/07/27

コドモはネット動画が大好き!

アニメ好きやアイドル好きなどたくさんのタイプが居ると思いますが、最近はYouTubeで見れる玩具レビューや〝やってみた〟が好きという新たなタイプも出てきてます。

今回は、そんなコドモの特性を考えて、どのようにネット動画と向き合うかについて考え、特にYouTubeをどう捉えるかについてお伝えします。

前回お伝えしたコドモとスマホについて知育や能力開発の観点で考えてた続編です。


■なぜ夢中になるのか?

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まず、YouTubeにしろテレビ番組にしろ、子供が時には約束を守らず何かに夢中になってしまう心理は何なのか?

私は概ね以下3つの心理に原因があると考えてます。

1.知的好奇心を求める。

2.次が見えなくなる。

3.価値の計算ができない。

1.知的好奇心を求める。

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人間には知的好奇心というモノを生まれながら持っていると言われてます。

知的好奇心について詳しくは以前の記事を確認していただきたいのですが、簡単に言うと知らない情報が有ると気付いたとき、その魅力に引っ張られるチカラや、生存欲求からくる情報を知りたいという無意識のチカラのことです。

また大人も同じく知的好奇心を持ちその魅力に引っ張られますが、コドモと違い大人は既知の情報量も多く、理性や時間・労力といった合理的価値やリスクとその魅力を比べ計算するので行動を抑えられます。

2.他が見えなくなる。

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夢中になっている時は時間や次のことを一時的に忘れてしまいます。

また忘れているというより、別のことにや次のことに目が向いていないと考える方が良いでしょう。

なので例えば、車でお出かけ中にDVDを観ることは「暇や退屈」に意識を向けさせないと言うことです。

以前お伝えした承認誘導テクニックはこの類です。

3.価値の計算ができない。

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コドモなので、緊急・重要・義務といったモノゴトへの価値判断がうまくできません。
また知的好奇心や他が見えなくなっている状態で価値を訴えても理解されません。
目先のモノゴトに引っ張られますからね。


■知的好奇心は悪くない

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お伝えした3つの原因どれもコドモなので当たり前のことです。

また前回もお伝えしたように、デジタルを通じた学習機会と考えると、規制することが機会損失につながります。

なので私はルールを作って親がコントロールする事も躾という学習機会になるので、親が放置しなければ問題ないと思ってます。

またYouTubeは押せば動画が流れるし、おすすめも有るので自己効力感を育てながら半永久的に知的好奇心を刺激する特殊な学習機会だとも思ってます。

そのため、うまく使わせればアプリ同様、動く絵本として我々幼少期では得られなかった感性や価値観を育てられるかも知れません。

将来、このような活動の成果が身になる時が楽しみです。


■止まらないのではなく、止められない。

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無限に楽しむことができるのもネット動画の特徴。

しかしながら度が過ぎるのはよくないことです。

なのでルールを作って守らせるのですが「止めなさい」とか「ルールを守りましょう」という〝禁止だけ〟だと逆に反発する可能性が増えます。

またこのような「停止命令」は〝次の行動〟が提示されてません。

また時には「○○を止めて○○をしなさい」とダブル命令になっていることもあるでしょう。

このとき、コドモはどのように感じているでしょうか?

コドモは自律性を持って行動することは難しいです。

また全ての行動において〝意欲〟がないと主体的に動けませんし、ちゃんと動機付けしないと意図した結果を生まないでしょう。

そして、コドモが言うことを聞かないからといって〝取り上げる〟前に、もう一度コドモへの働き掛けを見直すことをお勧めします。

この見直しも親に取って学習機会ですので、親子で成長できれば良いですね。


■参考:我が家のネット動画事情

では、我が家ではどのようネット動画を楽しませているか?

参考までにご確認下さい。

【1】専用端末を用意して利用制限

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我が家にはWi-Fi環境とiPadとAndroidのタブレットがあり、結果論として理子さんの専用端末となったのですが、以下3つの理由により良かったと思ってます。

■専用端末の利点

① 通信制限ができる(Wi-Fi切れる)
② 充電管理できる(充電しない)
③ 隠せる(使わせない)

これらは親のスマホを貸してたら出来ませんよね。

また環境面でコントロールすることでオンオフがはっきり出来るので、専用端末はとても役立ちました。

今Amazonで調べたらAndroidだと直近のバージョンで7000円前後で購入可能。

自身のサブ端末としても使えるので変な玩具を買うより良いかもしれませんね。

【2】AmazonFireTVstickを使う。

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こちらは最近買ったのですが、家のテレビでYouTubeやGYAOの無料動画を見れるようにしました。

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こちら部品も少なくWi-Fiがあればテレビに差してネットワーク設定するだけです。

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またAmazonのプライム会員なら映画や音楽が無料なのでネタはつきませんし、キッズ用知育動画もたくさんあるので助かります。

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また我が家ではテレビ経由でAmazon Musicから無料で聞けるアルバム再生。

ジュークボックスのような使い方をしてます。

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こちらはタブレットより価格もやすく、利用制限は取り外したり接続しなリモコンを使わせないなどでできますね。

とりあえず、現時点で利用1ヶ月となりましたが中毒的な行動もなく使ってます。

ちなみにモノはこちら


■何より一緒に話しかけながら楽しむ!

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今回色々自分なりの考えをお伝えしましたが、アプリ利用もネット動画も極力ひとりで遊ばせないことは非常に重要であり、また一緒に遊んでるときも〝見入らず〟会話をしながら楽しむことがポイントです。

話ながらだと、始めるタイミングも終わらせるタイミングも一緒ですし、終わりの同意も取りやすい。

また一緒に遊んでるときも〝次〟も提示しやすく、その〝次〟は必ず〝今〟より魅力(価値)が高いモノにしないと動いてくれませんのでご注意ください。

例えば「他の○○して遊ぼうよ!」とか、「○○やりたいんだけと手伝って(助けて)くれるかな?」というように【今から目を反らさせる】という承認誘導をすることです。

コドモは楽しいことヤリガイがあればすぐに意識が動きます。

そのための、色々なことを恐れ制限をかけるより、コドモが喜ぶことの連鎖を意識した方が良いですね。

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