コドモとココロ:子育てを科学して楽しむ!育児・知育・学力アップの論理的なアイデア

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育児・知育アイデア

学習方法を学習する。~効率の良い勉強のやり方~

実は私、端からみると資格マニアだと思われるぐらいたくさんのビジネス資格や検定資格を持っていて、こないだ数えなら運転免許を除いて13種類を取得していることに気づきました。

またこれらの資格にはグレードがあることと、多くは最上位まで取得しており、ここまでの道のりを年数でいうと約10年、試験回数でいうと20回以上はトライしている状況です。

そして幸運なことに、過去資格取得試験で一度も落ちたことがなく、毎回苦しみながらなんとか乗り越えてます。

その理由はなぜか? について考えたとき、色々ありますがやはり一番の決め手は〝学習方法を学習した〟ことだと思ってます。

そのため今回は、私なりの学習方法に役立つアイデアをお伝えし、ご自身の学習やコドモの学習に役立てていただければと思います。


■そもそも学習とは?

私は性格上、本質を理解しないと前に進めないというか、ある程度理解した上でモノゴトへ取り組む性格なので、よく意味や語源を調べたりします。

そのため、まず学習についてGoogle先生に効いてみました。

【学習】
《名・ス他》ならい学ぶこと。特に、学校などで系統的に勉強すること

これだと本質がわからないので語源である〝学ぶ〟と〝習う〟を調べることにしました。

【学ぶ】
1.教えてもらっておぼえる。見習って知り覚える。

2.勉強する。学問をする。

 

 

【習う】
繰り返しやってみて(知識・技術を)覚え、身につけようとする。また単に、おそわる。教えを受ける。

どうやら学習とは、自分以外の誰かや何かから、自分が持ち備えてない知識や技術をインプットすることと、その知識や技術を身につけるためアウトプットを繰り返すことだとわかりますし、アウトプットしないと学習できているかの判断もできないこともわかります。

あと【学習】には必ずと言って良いほど【努力】が必要ですよね。

【努力】
目標の実現のため、心身を労してつとめること。
ほねをおること。

 

やはり【学習】×【努力】は肉体的にも精神的にも疲れるので効率良くやりたいものですし、また気持ちの部分も非常に大きいと思います。

そしてここからが本番。
学習の意味をしっかり理解した上で、今後どのような方法をもって学習効率を高めるのかについて、私が実践している5つのアイデアを共有します。


■学習効率を高める5つのアイデア

1.学習の5段階を意識して取り組む。

LIGHTHOUSEカウンセリングルームより引用

上記画像のように学習にはレベルがあって、レベル1の『知らないから、できない』
からレベル5の『人に教えられる』ようになるまでの階段があります。

そして多くのケースでは非効率な学習方法によりレベル2~レベル3の間に留まり続けるケースが多々あります。

そのため先ず私は学ぶ範囲と内容をしっかり把握し、レベル3からレベル4に進むにはどうすれば良いかを常に考えながら取り組んでいます。

またテストを受ける場合、集中が長く続かないケースが多々あり、この原因の多くは考え過ぎて疲れるからだと私は思ってます。

そのため如何ににレベル4を目指すか、また良くいう〝人に教える学習〟をして部分的にレベル5を済ませレベル4の精度を高めるかが重要です。


2.五感を使ってて学ぶ。


学生時代、見て・聞いて・書いて、時にはお菓子を食べながら学んでませんでしたか?
九九を覚えたとき、ロジックと答えを音とテンポに載せて、口にだしたり心で唱えたり、指を折ったり、紙に書いたりしながらおぼえたと思います。

また以前『脳科学で学習効果を高める!』でもお伝えしたとおり、全ての情報は五感に変化できることと、自分の『優位感覚』を知りシンクロするように学習すれば確実に学習効率は高まります。

ちなみに私は聴覚優位のロジック派なので、先ず情報をロジック化させ、その後出し入れし易いよう微調整しながら記憶を固めます。

こちらは私が今英語の勉強で使っているノート。左側には0~8までノート数字がありますが、これは形容詞の種類と複数の形容詞を重ねて話すときの優先順位をまとめたもので、右は順不同に並んだけ形容詞を左で整理したロジックに置き換え正しい順番に置き換える練習をしたものです。

そして私はこのロジックを頭の中にインストールしたので今はなんとか学習の5段階レベル3をクリアできそうです。


3.記憶の法則を利用する。


こちらも過去に『人生で一番必要なチカラは記憶力』の時にお伝えした内容と同じで、人は1日後、覚えたこことの約77%忘れるというエビングハウスという人が研究した忘却曲線の法則を利用するということです。
ではどう利用するのか?

それは至ってシンプルで、頑張って覚えても77%忘れるなら、逆にの23%何を記憶に残すべきかを考えて覚えるようにしてます。

先にお伝えした形容詞の学習もこの法則を利用してて、形容詞をたくさん覚える前に先ず7種類に分類できることや、色より形の方が優先されるなど、情報をたくさん詰め込む前に忘れてはいけないことを忘れない形で頭に入れ込みました。

イメージでいうと、一気に情報をたくさん持ち歩けないのでポケットがたくさん付いたバッグを用意して、どのポケットに何をしれるかを考えて、忘れないように各ポケットの入り口にラベルを貼ってすぐにわかるようにした感じです。

学習の5段階レベルだとレベル2から3へ進むためのステップですかね。

収納スペースを考えずモノを買い続けて整理整頓ができない状態になるのを避けましょう。


4.連想を活用する。

このパートの話は最終的に『マインドマップ』につながるお話です。

記憶する情報を自分の優位感覚に合わせて整理整頓する事ができるようになれば、後はどう効率を高めるかという話ができます。

そして連想とは、覚える情報の上位概念を覚えて、その後に下位情報が引き出せるようにしておくことで、引き出しのラベルを見た瞬間に引き出しの中に何が入っているかを思い出せるようなイメージです。

また別の言い方をすると、Googleの検索結果を覚えるのではなく、検索キーワードを覚えておき、そのキーワードで検索を繰り返せば自ず良い検索結果を出せるようになるということ。

そう、これが復習と応用の原理原則で、マインドマップはその連想を引き起こしやすいよう絵や色を使い23%の記憶領域を拡大させ、また位置や数字や矢印などを使い更に上の上位概念キーワードとなるパターンやロジックを作っていくというノート法です。

そのため、このマインドマップ理論を知らないでロジックツリーなんかを作っちゃうと、ただ引き出しの多い整理整頓ノートになったり、連想できない学習の5段階レベル3から抜け出せない状況に陥ります。

またヒトの記憶は面白いもので、以下12の法則に習って覚えると記憶の定着率が高いようです。


■記憶に定着し易い12の法則

1. 感覚や感情、五感に結び付くもの
2. 動きのあるもの
3.既知の情報と関連があるもの
4.性的なもの
5.面白い・こっけいなもの
6.想像力をかき立てるもの
7.数字を使ったもの
8.記号を使ったもの
9.色彩の豊かなもの
10.順序・並び方があるもの
11.前向き(ポジティブ)なもの
12.目立つ・誇張されたもの

この法則を意識して記憶するのにマインドマップは適しており、例えば一冊の本を読み終えた後、その内容をマインドマップに描き留めておけば、数年後でもそのマインドマップを見た瞬間に本の内容が一気に呼び戻すことができるようになります。


5.たくさんのことを同時に細かく区切ってやる(インターリーブ学習法)

こちらも以前、『幼児教育は【インタリーブリーブ】でやるべし!』でお伝えしたことの復習で、ヒトは同じことを長時間取り組むより、短時間でたくさんのことを同時に取り組んだ方が効率的だと立証されている学習法です。

また複数のことに関してもなるべく違う学習をした法が効率が上がるようで、私もこの法則を取り入れ、いつも知育のこと、英語のこと、仕事の内容から楽天でお得な商品を探すなどして、実体験レベルで効率の良さを感じております。

そして、このような効果についてちょっと考えて見たところ、以下5つに集約できると思いました。

理由1 集中力が維持しやすい。
理由2 半強制的に適度な休憩になり、心が入れ替わる。

理由3 忘却からの呼び起こし効果が得られる。(エビングハウスの忘却曲線)
理由4 使う脳が切り替わり、なおかつ色んな脳力を引き出す。

理由5 前の学習から応用技術が伝播される。

理由4と理由5が素晴らしいですね。

補足すると、たくさんの違ったことを取り組み、脳の稼動領域を広げれば、一周回ってもとの勉強に戻って来たとき、脳が動けるスペースが前回よりも動きやすくなっているから伸び伸びと頭が回るようなイメージです。

脳科学的にいうとワーキングメモリーが活発になるという素晴らしい学習方法です。


■まとめ

今回の内容を突き詰めていくと、アタマが悪いっていうのはアタマの使い方がわからないだけだったりするようで、ただ単純に学習の5段階レベル1の『知らないからできない』という凡ミスに気づいたりします。

このことはコドモでも同じで、うまく環境を用意したり勉強の方法を工夫すれば学力向上につながります。

そうこれで、学力は遺伝ではないということが信用できそうですね。

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