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天才が育つ習慣とその本質

ネットニュースサイト「NEWポストセブン」にて興味深い記事を発見しました。

藤井聡太六段が実践する移動時間予測、子の成長に導入を
https://www.news-postseven.com/archives/20180325_661254.html?PAGE=1#container

この記事ではアイススケートの羽生結弦選手とプロ棋士の藤井聡太六段が実践している習慣について専門家(脳科学者で小児科専門医)が分析しており、端的ではありますが非常に的を得ている内容が記載されております。

この記事について、ちょっと私なりに補足や気になった3つの点お伝えし、より役立つ情報として捉えて頂けますと幸いです。

※先ずリンク先を読んでくださいね


■その1:手書き優位性の本質

 記事の中にはこんなことが書かれております。
「パソコンやスマホの画面は、文字を追うだけで記憶に結びつきにくい。しかし、手書きのノートは開いた瞬間、文字を読まなくても、何が書かれているかなんとなくわかります。手で書き、めくる行為は記憶力を高め、冷静に過去を振り返る行為につながるのです」

このコメントは非常に素晴らしく、ごもっともな内容です。

しかし冷静に考えると「ipadやタブレットPCにタッチペンで手書きした場合は同じでは?」という疑問点があることに気づきます。

そう、記事内の比較はもしかすると手書きとタイピングの比較かも知れません。

また文末に「手で書き、めくる行為は記憶力を高め、冷静に過去を振り返る行為につながるのです」があるので、どうやらデジタルとアナログの比較も加味されているようです。

この2つの比較を踏まえた上で私なりの解釈を付け加えると、どちらにも「脳の使い方」における優劣があると思いました。

理由として、手書きの方がタイピングより多くの五感を多く使い、また単純にノートや日記を書くだけでなく、その際に色分けしたり線を引いたりするので、結果として記憶への結び付きが良くなると考えられます。

この考えは脳を効率よく使うために開発されたマインドマップの理論と同じです。

そしてマインドマップ同様、自分自身で書いた色やデザイン要素があるノートは、再度確認した際、【忘れない為に書いた】記憶情報があるのでだけ思い出しやすい(忘却しづらい)ワケです。


■その2:時間管理の本質

再度、記事の中から引用します。

彼の過去の発言や、母・裕子さん(47才)のインタビューを見ると、彼は目的地までの時間を1分単位で割り出すという。そんな数字に対するこだわりが、類まれな集中力と記憶力を高めたと、加藤さんは言う。

「数字を細かく割り出すのは、記憶力を高めるのに効果があります。駅まで歩いて約10分ではなく、“12分30秒かかる”などと細かな数字を予測し、ストップウオッチで計りながら歩くと、体で時間の感覚がつかめます。時間通り着いたり、少し早く到着すれば達成感も感じられ、脳も活性化されますよ」

この内容について、以下2つツッコミさせてください。

ツッコミ1.そもそもの目標設定

先ずこの部分

「彼は目的地までの時間を1分単位で割り出すという」

これはきっと【スケジュール管理】の話をしているのであって、【設定した内容(目的地までの時間)の精度を高める】という意味ではないと思いました。

理由としてなによりその挑戦=【自分時間を正確に計れることができるか?】を毎回やることは多くの人にとって楽しくないと思いますし、予定通りにモノゴトを実行できることの方がよほど重要です。

そして数字へのこだわりではなく目標へのこだわり、その目標をモニタリングするのが数字という位置付けだと思います。

ツッコミ2.目標設定と記憶の関係

次にこの部分

「数字を細かく割り出すのは、記憶力を高めるのに効果があります。」

ツッコミ1を踏まえていったん内容を整理すると、「目標を数値化してなおかつ細分化する事で達成基準や経過観察が数値で追うことが可能となり、またその行為が記憶力を高めることに役立っている」と伝えたいのかと思いました。

つまり、細かく目標設定をしたことで目的と行動が明確化され、また細かくしたという行動がエピソード記憶(経験と結び付く記憶)になると考えられます。

ちょっと【目標設定】と【記憶】の因果関係があいまいでしたね。

以上2つのツッコミからもわかるように、時間管理の本質は目標管理であり、また目標管理の話の中で子を持って親が好きそうな記憶力向上の話を混ぜ込んだことでメッセージが濁ってしまったと思います。


■その3:親の存在価値

そもそもこの記事で紹介されている【日記】や【目標の数値化】は本人が自ら選び習慣として取り組んでいたことだということで、これが必ずしも親が関与した事とは言い切れないことです。

まぁきっかけ作りはあったとしても、それはただのきっかけでしかなく、彼らの成果への影響度は低いでしょうし、子供の成績を見て「親の育て方が良かった」と言い切れないでしょう。

この問題は非常に根が深く、成功ママの教育法みたいな本に書いてあることを鵜呑みにできないのと同じです。

そのため先ず安易に【日記】と【目標の数値化】をマネしてコドモに強制しない方が良いと思いました。

その上で、文末内容を引用します。

子供の才能を伸ばすには、普段から、親がいい影響を与えることが大切だ。まずは、子供の話をじっくり聞くことから始めてみよう。

ここでいう【①普段から、親がいい影響を与える】とは果たしてなんでしょうか?

そして【②まずは、子供の話をじっくり聞くことから始めてみよう。】とは何の話を聞くのでしょうか?

確かに①と②は重要ですが、記事の内容とここまでの話の流れの中から答えを探すのは難しいですよね。

しかし〝親が〟【日記】と【目標の数値化】を実行しているなら話が通じると思います。

ちなみに我が家の娘は【日記】と【目標の数値化】は実施してますし、私も【日記】はこのブログ、【目標の数値化】は本職がマーケターなので日常行為の1つです。

良い影響を与えているかな?


■真相を解明

週刊女性セブン 2018年 3/29・4/5合併号 [雑誌]

タイトル含め、記事の内容がよくわからなくなってます来たのでネタ元の「週刊女性セブン 2018年 3/29・4/5合併号 雑誌」を確認してみました。

その結果、どうやらリンク先の内容はネット用に都合よく切り取られた内容であり、今回取り上げた内容以外の有用な情報も多々ありました。

紹介されていた内容では、羽生選手と藤井六段以外の有名人も多く居ましたし、なるほど!って内容もありました。

そのため推測ですが、著作権や肖像権などを考慮し、なおかつインターネット上で拡散しやすいような情報を編集した結果、よくわからない内容になってしまったようです。

また本誌の内容も週刊誌なので、どれも当事者からの直接コメントではなく、あくまでも専門家(脳科学者で小児科専門医)の意見として捉えるべきでしょう。

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