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NLP VAKモデル

【VAKモデル補足シリーズNo.2】VAKモデルとメタモデルとサイコロ

いったん基本的から学び直しましょう。

以前お伝えしたとおり、双方向間のコミュニケーションでは、「知識・感情・価値観」という【情報】のキャッチボールが行われております。

※過去記事参考:コミュニケーション理論

しかし、このコミュニケーションがうまく行かないことも多々あり、その原因の多くは以下の図にあるようなコミュニケーションエラーが原因かと考えられます。

※過去記事参考:コミュニケーションエラー

そのため、以前からVAKモデルを意識したコミュニケーションをする事で『相手に伝わりやすいコミュニケーション』ができるようになり、結果としてコミュニケーションエラーを防ぐというお話とお伝えしました。

VAKモデルの概念図も再掲載します。

そして、このVAKモデルを意識してコミュニケーションを進める際、先ほどお伝えした基本的なコミュニケーション理論とあわせてNLPメソッド『メタモデル』も欠かせられない要素であるため、今回はこの『メタモデル』について理解を深め、より良いコミュニケーションができる手助けになればと思います。


■メタモデルとは?

メタモデルとは、人がモノゴトを考え、理解する際に脳内でおこなう『情報処理』を体系化したものです。

またこの情報処理の過程において、ヒトは情報の必要なものだけを選択したり(削除・省略)、理解しやすいようにパターン化したり(一般化)、時には脚色や自分なりの考えを付け加える(歪曲)などをしながら、元の情報を再構築して表出(言語化)するしている特性をモデル化したモノです。

ちょっとわかりづらいので図にしてみました。

これつまり、コミュニケーションでキャッチボールしている情報というボールは、頭の中で考えたことを言語化する際に、無意識に加工(削除・歪曲・一般化)した後、不完全な情報として相手へ届き、また受け取った側も不完全だと無意識で認識した上で、自分の記憶(経験)から不完全部分の情報を足して理解をするということです。

また結局のところ、この図の2人は表面上同じ情報を持っているように思えるが、実際のところ微妙にズレ(勘違い)があるようにも考えられるますよね。

①と④、または②と④の情報はイコールではない。

そしてこのズレがコミュニケーションの中で増幅し、結果コミュニケーションエラーになる要因としても捉えられる。

しかし多くのケースでお互い『間違っていない』という認識だし、『正確に伝わった(受け取った)』と思っているはず。

これは思い込みなのか真実なのか・・・。


■情報の加工にはVAKが影響している。

それと、先ほどのイラストで出てくるAさんとKさん。

この名前、実はお互いのVAKモデル(優位感覚)に違いがあることを暗示しております。

またメタモデルもVAKモデルも、ヒトの無意識下における選択(加工)であるため、その表現方法に個性が反映されます。

それは料理のようなものなので、料理人の腕前や好みがキャッチボールする情報に影響を与え、例えば同じ食材を使ったとしても、調味料・火加減、作り方手順で美味しさが変わるということです。

また以前、VAKモデルを意識した、コドモに牛乳の注ぎ方を指導する際の声かけ例を紹介しました。

V:視覚的表現 :コップを良く見て注いでね!

A:聴覚的表現 :両手で持って斜めに注いでね!

K:体感覚的表現:ゆっくり落ち着いて注いでね!

この3つの表現もメタモデルが影響している言語の選択であり、とっさに指示出すときなどは特に全て伝える(VAKモデルをフル活用すると、)ことができず、本質を考えるとメタモデルによってVAKの偏りがある不完全な情報のキャッチボールをしている状態とも考えられます。


■失われた情報を取り戻せ!

ここまでの話を踏まえると、コミュニケーションはサイコロを振るようなものだと考えられるでしょう。

その理由として、コミュニケーションで伝える情報をサイコロに見立てた場合、そのサイコロの数と出た目を足した総和が会話の質に影響を与え、多くの人はたくさんのサイコロの出目をコントロールできないはずです。

しかし、サイコロが多面体であるように、コミュニケーションで使う言葉や表現も多種多様で多面体的な側面を持っているため、このイメージを持ってコミュニケーションを進めれば、結果として全て6の目もしくは1サイコロの目総和の21をコミュニケーションに活用できるはずです。

そのため、キャッチボールで投げる情報(サイコロの目)も、受け取った情報(サイコロの目)も、そのまま情報処理せず「今出ているサイコロの目の反対側は何かな?」や、「他のサイコロ目は何があるのかな?」といった【気遣い】を持てるようになれば、必ず相互理解が深まるでしょう。

しかしちょっと以上に大変ですが、先ずはコミュニケーションエラーになったとき、VAKモデルとメタモデルの視点で見直せばエラー解消に近づくと思いますので、ぜひ今後意識しててください!

※次回のこのシリーズは最終回『VAKモデルとゲジュタルト能力』をお伝えする予定。しかしちょっとネタ仕込むので気長にお待ちください。

-NLP, VAKモデル