コドモとココロ:子育てを科学して楽しむ!育児・知育・学力アップの論理的なアイデア

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コドココ理論

『数字に強い』は何時から必要?

私は算数・数学がとても苦手です。

学生時代、中学・高校時代の成績は最悪で、毎回のテストは捨ててました。

そんな私でも、マイクロソフトのExcelやGoogleの検索エンジン、また専門的な知識を使わずに業務スキルや効率性を高められるツールやサービスを多用する事で、チープな基礎学力でも社会で通用しています。

・・・となると、我がコドモが活躍する約10年後の時代において、どこまで〝数字に強い〟が必要であるかを考えるのが今回のお話です。


■STEM教育の必要性

STEM教育とは、"Science, Technology, Engineering and Mathematics" すなわち科学・技術・工学・数学の教育分野を総称する語です。

要するに、今の世の中にとって必要性や成長性が高い仕事の主要素となる教育分野ですが、正直(私の主観)、これらの分野はグローバルで成長していること、今後単純作業はAIに代替えされること、現状(今の社会)では一握りの技術者や科学者以外は厳しい環境で過剰労働状態であることを考慮すると、必要以上(中学数学ぐらい)の計算力を鍛える必要は低いと思ってます。

また「空気を読む」みたいな計算力はSTEM教育の教科書には載ってなさそうですしね。


■ロジカルシンキングを鍛える

しかし確かに、教科書に載っていることが全てではないということと、ロジカルシンキングという観点やプログラミング(予定の計画を組み立て書き出して実行と経過観察をしながら調整・修正を繰り返して達成を目指す)を鍛えて慣らすという観点では非常に強い教育だと思います。

しかし、それらを鍛える為に必要な知識や実践(実行)の量が必要でありますし、そして何より話をもとに戻すと、STEMの〝M〟はSTEを実行している中で実践的な観点で鍛えられるものだと思い、またマシンやAIを使って組み立てるモノですから、改めて〝M〟の必要性を懐疑的になってきます。


■現実空間にない学習のストレス

義務教育において小学校三年生までは、脳の発育状態も踏まえ、身の回りにあるモノやコトを活かした学習がメインとなり、四年生以降は脳の〝客観的思考〟を司る部分の発育が加わるため目の前にない歴史や科学・数学などの教育が始まります。

要するに、小学校四年生以降は直感や経験だけでは乗り越えられない学習が始まり、また活用目的がわからない知識や技術の学習が増えます。

この中でも特に数学は、面積や体積、分度器を使う計算、私が学生時代以降使ったことのない円周率など、(私にとって)どうすれば楽しくなるのかわからない学習が多いです。

また反復学習は作業でしかなく、しっかり学べば確実に点数が取れる(方式を覚えるだけで済む)科目だと言われても、多くの人は楽しめないと思います。


■数学は捨てても、人生は捨てない

話を戻りましょう。

タイトルにある、『数字に強い』は何時から必要?について、私の解は「数学が必要な職業に着くことを夢見てから」です。

それもその仕事で使う最小限の単位で。

また最低限必要なのは、四則演算の暗算ぐらいじゃないでしょうかね。

そして、テクノロジーを信じること、テクノロジーを使いこなす知識を多くの人より先に得ることが、結果として数字に強くなる道を切り開くのかと思ってます。

それはこんなの私でも今では、統計学を使ったテスト設計や効果検証、デザインやセンスといった定性的なモノを定量化すること職業にしているように、自分にとって必要だという知識や生存に必要な技術は嫌でも学ばなければいけない時が来ます。

また今の義務教育は「広くあまねく」のままなので、親として正しい社会と未来を伝え、今何をすべきかを教えられればと思います。

数字ストレスは要らない。

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