コドモとココロ:子育てを科学して楽しむ!育児・知育・学力アップの論理的なアイデア

認知心理学・色彩心理学・行動経済学などを活用して、論理的に子育て・育児やしつけ、学力アップ、非認知能力、ソフトスキルを磨き、自己肯定感を持って社会で生き抜く力を育む。コドココ理論育児 知育アイデア 国旗 学び方を学ぶ

私の子育て観

【母親が重要?】コドモの学力向上に必要なことは?

結論から言うと、コドモの学力向上に一番必要なのは母親と一緒に勉強する時間のようです。

この私の理論を信じるか信じないかは自由ですが、色々な調査結果をみてきた上での仮説であり、当たり前のことでもあるため納得がいく。

また母親がコドモと一緒に勉強する時間の長さは、どうやら父親の所得の高さと相関がありそうだった。

さらに、母親の学歴がコドモの学力に及ぼすという調査データが存在し、父親の学力は世代所得に影響するがコドモの学力には相関性が無いという。

今回はこの学力問題について、ちょっと色々整理しながら深堀をしてみたいと思います。


■仮説の裏付けは?

ここまでで述べてきた内容は書籍「子供格差の経済学」や以前このブログでも取り上げた独立行政法人経済産業研究所(RIETI)のレポート『幼児期の家庭環境、非認知能力が学歴、雇用形態、賃金に与える影響』から推測したもの。

またジェームズヘックマンの非認知能力に関する長期的な調査結果から『5歳(未就業時)までの教育がコドモの生涯へ影響を与える』という有力な分析結果が出たことを以前お伝えしましたが、この5歳時までの教育の多くは母親と過ごす時間であるわけだし、また「学力の経済学」でも『親の関わり方がコドモの学習を左右する』という研究結果もでている。

そして何故母親かというと、これは単純で父親より母親の方がコドモと接する時間が多いわけだし、「子供格差の経済学」でもコドモの家庭学習時間と学力に相関性があるというデータもある。

またもしコドモ単体で家庭学習をしていたとしても、また父親の家庭学習指導時間が社会通念的な観点と比べ長かったとしても、それは机に向かっている時間でしかなく、学習は知識のみならず非認知能力MI理論でも言われている人間関係的知能や自己内面的知能を育むこと、さらに知識を知恵に変えることの多くは生活の中で経験し学ぶことあるため、質の良い母親との時間がコドモの学力向上に強い影響を与えると私は信じるのです。


■そうなると父親の役割は?

前提として、学力向上が全てではないことを留意しつつ、父親がコドモの学力向上につながる最大の努力は『母親の時間を作ること』であり、『母親がストレスなく家庭環境を維持するための資源を与えること』になるのではないでしょうか?

この持論について、もし母親を車に例えるなら、常に事故を起こさず安全運転する余裕や、急アクセルと急ブレーキを繰り返すような生活を避けるために必要な道具やお金、ガス欠や故障など日々メンテナンスする工夫など、父親は母親をサポートする事が一番良いパフォーマンスにつながると思います。

 

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