コドココ理論 子育て科学

「何かあったらすぐ言ってね!」という毒

困っている人をみると、つい助けたくなるのは人間の性です。それはきっと、本能がその気持ちや行動を呼び起こしているのでしょう。

また、トラブルや困難に巻き込まれそうな人に対して「何かあったらすぐ言ってね!」と言ってくる人がいます。

果たしてそれは、本当に困っている人にとってハッピーなサポートなのでしょうか?


■結局、自分本位の美談に溺れる。

この「何かあったらすぐ言ってね!」というひとはきっと、トラブル解決能力が高い人ひとなのか、もしくは、その場しのぎの達人なのか、もしくは、その場で何もできなかったから心持ちだけでもギフトとして渡したかったのか・・・???

このような「何かあったらすぐ言ってね!」問題の裏にはきっと、今その発言をした人が目の前の問題を解決できていないのであれば、きっと将来(何かあったとき)にも本質を解決できないと推測できますし、またそのひとは何もなければ何もしないひと、自分の都合で物事を進めるような人間なのかとも思えてしまいます。


■悪意はない

ここまでの流れで、何だか「何かあったらすぐ言ってね!」という人が悪のような文脈になりがちですが、それは使うタイミングによりけりであり、前後の文脈により意味が変わるわけであり、またきっとその発言をする人に全く一ミリも悪意を持った発言ではないことは事実です。

しかし、誤った解釈をされてしまう可能性はゼロではありません。

またこの文章を読んだ人の中には「そんなひねくれた解釈をする人は居ないよ!」って思う方が多いかも知れません。

それも事実です。

が、私が強いてこのことに触れた理由は、この言葉を受けた悩んだり困ったりしているひとの多くは、“何かあってもその人には何も言わない”という事実はついてくるということです。

なぜか?

その理由は、「何かあったらすぐ言ってね!」と言われた人に、“無意識”の領域で、『この人は頼りない』とレッテルを貼り、もう心を開いてもしょうがないと、信頼ランキングを下げているからだと考えられます。

もしあなたが過去に、このような出来事の、どちらかの登場人物だった経験があった際を振り返ってみてください。

心当たりがあるのではないでしょうか?


■本当の手助けとは?

では、どうすれば良いのか?

正直、何が正確であるかはわかりません。

なぜなら、人の悩みは多種多様だからです。

しかしただ、常に気にかけ、何も無くても連絡をとったり、特に用事もなく会ったり、暇だからという理由だけで遊ぶ・・・!

そう、このような中高生のような関係こそ、真の頼れる友達であり、心を許し合える仲ではないでしょうか?

またもしお友達が悩みを打ち明けたのに、あなたの態度が『何かあったらすぐ言ってね』的な対応をしているのであれば、きっとお互いが思う【仲良し指数】に差があるのではないでしょうか?

これは、友達同士に限らず、親と子の関係、上司と部下の関係でも言える事ではないでしょうか?

またそもそも、普段から適度なコミュニケーションを取っていれば、表情や言動からいつもとの違いを感じ取り、「何かあったの?」と声をかけたり心配するのも、ヒトとヒトのコミュニケーションならではの賜物です。

仕事が忙しかったり、家事や育児が忙しかったり、大切な人のシグナルやアラートを取りこぼそないよう、メールやLINEでは伝わらない伝えられない『空気を読む』コミュニケーションこそ、今の現代人には足りないものかもしれませんね。

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