3つのコツでVAKモデルを子育て活用する!
2018/10/24
子育てにNLP理論を活用するのであれば、まずVAKモデルを意識したコミュニケーションが有効でしょう。
そのため今回は私のお友達からいちばん聞かれるVAKモデルの使い方(というか考え方)について、整理しながらお伝えしようと思います。
■VAKモデルおさらい
VAKモデルを端的に説明するのであれば「五感を脳の用途別に分類する手法」です。
またこの手法の根本的な原理原則として、人のコミュニケーションは全て五感(知覚)を通じてやり取りしているワケだから、取り入れる情報(インプット)や考えること(プロセス)、伝える情報(アウトプット)は全て五感に分類できる!という理論のもとに研究開発されたモデルです。
そしてこの理論では、人は「右利きor左利き」のように五感にも得意な〝利き知覚〟があり、視覚優位(V)・聴覚優位(A)・体感覚優位という【優位感覚】を持っていると考え、この【優位感覚】に合わせてコミュニケーションを取ればトラブルを避け、良好な関係を築けるというものです。
つまり、左利きの人に右利きのハサミの使い方を教えても上手くいかないというようなイメージです。
詳しくは過去のに紹介したVAKモデルに関するブログを確認していただきたいのです。
そして、この【VAKモデル】と【優位感覚】を理解し、自分なりに活用してコミュニケーションの最適化目指すワケですが、実際のところ上手く使いこなせないのが現実だったりします。
そのため、先ずは紹介するこの3つのコツを踏まえては少しずつ慣れるよう頑張っていただければというのが今回の主目的です。
■3つのコツでVAKモデルを子育て活用する。
1.自分の優位感覚を知る。
先ず自分の優位感覚を知り、〝コミュニケーションのホームポジション〟を把握してください。
そして優位感覚を調べる方法として、以前自分の優位感覚が解る診断サイトを紹介しましたが、別の方法として以下どのタイプに当てはまるかを考えてみるのも良いでしょう。
◇NLPタイプ分け診断
http://www.sinritest.com/brain/NLPvak.htm
どちらにしても「何となく」でも良いので、必ず自分の優位感覚を理解しておいてください。
2.何が【省略】されているかを意識して全脳的アプローチを心得掛ける。
突然ですが以前VAKモデルを紹介した際、牛乳の注ぎ方について以下の紹介をしました。
視覚的表現 :コップを良く見て注いでね!
聴覚的表現 :両手で持って斜めに注いでね!
体感覚的表現:ゆっくり落ち着いて注いでね!
この説明はコドモの優位感覚に合わせて言語表現や働きかけ方法を変えよう!とお伝えしましたが、一番良い説明の方法は以下のように全部の言語表現を伝えてゆっくり詳しく説明する事です。
「牛乳を両手ゆっくり持ち上げて、コップを見ながら斜めに傾けて、そーと落ち着きなが牛乳が増えていくところを見続け半分ぐらいになったら傾けた牛乳を縦方向へ元に戻し、自分が飲める量になったと思った時に注ぐのを止める」
ちょっと盛り過ぎましたね(笑)
しかしこのような詳しい説明は時間とココロに〝余裕が無い〟ときや、急いで伝えなければいけない時などには〝不適切〟ですよね?
そしてこのような〝余裕が無い〟や〝不適切〟という時に自分の優位感覚特性が無意識に出ます。
つまり、自分の優位感覚表現以外の言語表現を無意識レベルで【省略】しているということです。
また『どうなるか(V:イメージ)』や『どうするか(A:手続き)』や『どう動くか(K:作業)』といった過程や結果などの補足情報も【削除】してコドモの勝手な判断に委ねてしっている可能性もありますよね。
そのためスポーツコーチのように、最初は手間をかけてでも理解と行動や習慣につながるようVAKを全て織り込んだ全脳的アプローチするよう心掛けると使い慣れしてくるでしょう。
3.言葉以外のコミュニケーションを取り入れる。
VAKモデルは全てのコミュニケーションに活用できるため言語表現以外でも取り入れることを心掛けてみましょう。
例えば何かをお願いしたときや行動をするとき
『これから○○をやるとき3つの注意点があります!』
みたいに〝数〟を付け加えることで聴覚表現が加わり、その際に指で3を作り見せることで視覚表現が加わり、伝えた後『わかったね?頑張ろ!!』とガッツポーズやハイタッチをする事で体感覚表現が加わります。
このように、もし言語表現に偏りがあっても非言語表現を付け加えることで全脳的アプローチになりますので、ボディタッチや図解なども含め色々チャレンジしてみては如何でしようかね?
■最後に
VAKモデルもそうですが、NLP全体としてスキルや能力を知り身につけただけでは目に見える効果は現れません。
それは例えば歌がうまい人が必ずヒット曲を出して成功するとは限らないのと同じで、技術だけ磨いてもきっとマイナスがプラスマイナスゼロになるだけで、本当に欲しいプラスアルファの力は努力なくしては手に入りません。
しかしその技術を使い成功を信じて頑張り続ければ少しずつプラスアルファを得られると思いますし、継続しないと手に届かないことも多々あると思いますので、頑張って意識してより良いコミュニケーションを目指せれば良いと思います。
※私もまだまだ何ですがね(汗)