家庭内教育をAI対応へアップデートする
芸術家の岡本太郎さんが一年生のとき「漢字で数字」が書けると先生にいい、「では書いてみろ!」と言われ、一・二・三と書き進め四を書いたとき先生に「書き順が違う!、それは書けたと言えない!!」と怒られ岡本太郎も「書けたは書けただ!」と口論になったそうです。
これと同じことが我が家にあるチャレンジタッチで起きていて、書き順やバランスを問う内容ではないのにも関わらずNGとして弾かれてしまいます。
私はこのような教育がコドモの将来に良い影響を与えるとは考えられず、そのほかの要因もありますが、学習機会と学習習慣を作ることよりも心的ダメージが大きいためチャレンジタッチを解約をしました。
■社会と教育の捻れ
これからの時代、文字も書かなくなれば、辞書もスマホで済ませる。
計算は電子機器を使いこなせるようになれば難を乗り越えられるし、5G対応とブロックチェーンの導入が進めば、学習の基準も変わり、学歴以上に重要な【信用度】が世界で標準化させる。
そんな時代に文字の書き順やバランスを学ぶこと、必要以上の反復教育、多言語の習得は本当に必要なのかと日々思います。
しかし今の義務教育は大きく変わらないし、公正という「個を伸ばしにくいルール」が多い日本において、捻れた現状に文句を言っても仕方がない。
このような状況の中で我々は何を学べは将来の安らぎや充足感を得られるようになるのでしょうか?
■親にしかできないことを教える
当たり前の話ですが、学校では教えてくれないことは、自らの意志で学び求めるか、学校以外の場所や人から教わるしかありません。
そのため、親の役割は学校では学ぶことができない・教えてくれないことであり、親から教わるというプレミア効果を活かして教育効果を高めたいものです。
また、学校から学ぶことは調べれば全てわかるし、学歴も今以上に必要なくなることが推測される中で、親として何をコドモに〝教える〟べきでしょうか?
教えるです。
育てるではありません。
■非認知能力は教えられない
【人間力】や【非認知能力】【コミュニケーションスキル】などの社会を生き抜くために必要なスキルは、知識で教わるというより、人間関係の中で育つモノであり、親が環境を与えて能力を育てるサポートをし続けることが親の役割です。
そのため、AI時代に対応した〝教えること〟とは、言語化されている知識や知恵でなければならず、〝○○をやれば◎◎になる〟といった【行動と結果】がわかりやすいモノが望ましいです。
このような前提を踏まえ突き詰めると、私はAIとの付き合い方、つまり【電子機器の使い方】だと思っております。
■上手にAIを使いこなす
世の中にあるAI機器やハイテクノロジーなシステムは、人が使うことでその役割こ成り立ち、使う人次第でその効果に差が出てきます。
またGoogleの検索が上手い人・下手な人が居るように、標準的な日本をしゃべれないと翻訳機がうまく翻訳してくれないように、〝今のAI〟を前提におかないといけません。
前回お伝えした【読み上げ機能を使った読書】や、解らないモノをGoogleで調べれば重たい辞書はなくなりますし、テストにスマホ持ち込みOKの学校も出てきましたので、今後はもっと検索力が求められるでしょう。
(※推測ですが、スマホをフル活用してテストに取り組んでしまうと、スマホを操作している時間がビハインドになり、テストを最後まで解けない仕様になっていると思います。)
またテレビや街中で流れているBGMをOK Googleに聴かせればタイトルを教えてくれますし、evernote(メモ帳)の上手な使い方など〝自分の成長につながるモノ〟だとコドモが自分にとっての有意性を感じて活用範囲が広がると思います。
■忘れてはいけない親の心得
まず、AIを駆使したテクノロジーの本質は、人間同士の手間や知識差といった〝個人差〟を埋めるモノであり、コミュニケーションを活性化させるものであり、また人間を非労働者化(AIが仕事を奪う)ものではないと思ってます。
あくまでもAIは人間が使うものだということですね。
それと、今年は早くも【黒字リストラ】という流行語になりそうトレンドが出てきていたり、日本が先進国に先駆けて5Gをオリンピックイヤーで展開をすることなど〝今のAI〟を把握して〝今の教育〟を個々人で定義する事は必要だと思います。
忘れてはいけません。
学習における親の役割は、コドモが学校で学ぶことができない・教えてくれないことを教えるであり、親から教わるというプレミア効果を活かして教育効果を高めことです。
義務教育と親の教育をアップデートして行かないと、安心できる未来は訪れないでしょう。