社会を生き抜くチカラ2020
以前より私の子育て方針を『社会で生き抜くチカラをつける』としているが、社会が想像を超える勢いで変化し続けていること、5年先の未来ですら読めない状況が当たり前になっている正解がない世界の中で、いったい何をコドモに教えるべきかについて日々悩む。
そのため今回は現時点(2020年1月)で私が頭の考えていることをお伝えし、少しでも役に立っていただければと思います。
■学歴の終焉
総務省統計局の労働調査によると、日本の失業率は2.4%であり、また厚生労働省からの発表によると有効求人倍率(全国のハローワークで仕事を探す人に対し、企業から何件の求人があるかを示す)は1.57倍となっております。
※詳しくはこちらhttps://r.nikkei.com/article/DGXMZO51672520R01C19A1MM0000
要するに、仕事がなくなるリスクはここ数年続くということがわかりますね。
しかしながら昨年は人手不足で倒産する企業が過去だったり、今年は黒字リストラをする企業が急増してたり、すでに現時点で将来無くなる可能性が高い絶滅危惧職業は判っているので、大きな志しがない限りこれらに該当する職業に就かなければ少しは安心できます。
また一方、人手不足で困っている企業側では学歴・経歴不問で雇用を促進する傾向が強まっており、企業が選ばれる会社になること、また就職希望者が自身の特技や能力を生かして企業内で何をしたいのかや、自分のキャリアビジョンをどう描いているかを採用基準にする企業が増えていることも大きな時代の変化です。
まぁ当たり前の流れですね。
そもそも学歴は就職や転職という限られた機会で使うものでしかなく、またリスクヘッジという観点からもパラレルキャリアがこれから当たり前になることを鑑みると、学歴を得るための学びや進路はもう時代遅れとなり、〝早い段階〟から社会とテクノロジーを知り、〝早い段階〟仕事と趣味が両立するような夢を抱き、そのために必要な知識・技術・能力を身につける活動を〝早い段階〟から始めるということが重要になってくると思います。
この〝早い段階〟って、本質を突き詰めると学校教育からは多くを学べないと思いますし、偏差値が高い学校から学べる訳でもない。
少なからず言えることは、公立より私立の方が社会順応性が高いということでしょうか。
■限りない選択肢の収集
では、コドモが学校では学べないとことを知り、将来の夢を持つことや選択肢を増やすためにはどうすればよいのか?
それは意外と単純で、以下2つの方法しかありません。
①コドモが頑張ってたくさん情報収集をする。
②親がコドモに良いと思う情報をたくさん収集して、たくさん伝えて、たくさん意見を言い合う。
ここで重要なのは親が【使えない上司】にならないこと。
それはブラック化が進む多くの企業に、最先端を知らず目先の未来しか見てない老害が居ることが多いこと、古い固定観念や既得権利を死守する風潮があるのと同じです。
そう、親が最先端を学び時代に合わせて変化し続けないと、コドモにとって有用な情報や選択肢を与えることが出来ず、増してや〝親がコドモに抜かれる〟という事象は最小限に抑えなければいけない。
取り急ぎ、これから日本がどうなるべきかについてこの本を読んでおくことをオススメします。
この本では国連で採決された2030年までの世界共通目標であるSDGsについて、コドモ未来を語れるレベルでしっかり分かり易く書かれています。
図解も多くコドモと一緒に見るのも良いですね。
■自分と家族の夢を描く
ここまでに、親子で学び共に成長していくことの重要性をお伝えしましたが、この記事を読んでいるであろう〝あなた(親)〟は成長しているであろうか?
そして〝あなた(親)〟は夢や目標に向かって【行動】しているであろうか?
コドモは親を見て育つという言葉があるように、親が夢や目標に向かって努力し成果を出すことができれば、その結果をコドモが喜び代理体験することで成長の機会が増えます。
例えば親が仕事で成功する、出世する、転職する、誰かに誉められる、誰かを助けた等など、知り合いの話でも良いのでリアルな物語を伝えて主観的・客観的な意見を引き出すことができれば自然と社会について学びを深めるでしょう。
また年始に定量的で具体的目標を立てその進捗と結果を共有し、各自が達成するために何をすべきか、全員が達成するために何を協力し合えれば良いかを相互監視する事も良いでしょう。
私はコドモとの共通目標に〝減量〟があり、年末までに私のみ達成できないと〝コドモでも達成できること〟ができない残念な親になる可能性があります。
あとママとは昔から年収や預金残高といった、安心した生活を過ごすための目標を持ち、またモチベーション維持のため目標達成した際の報酬も決めていたりします。
そう、何事も計画と実行が必要であり、行動と報酬を組み合わせること意欲が高まる。
またその活動の中で報酬を得る喜びや努力の先の失敗などを経て社会の仕組みを知り、これらが〝生き抜くチカラ〟であることを学んでほしい。
私が失敗したときも、一緒に進もう。