コドモとココロ:子育てを科学して楽しむ!育児・知育・学力アップの論理的なアイデア

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言語学習ロジックを理解する5つの視点

〝言葉を覚える〟という学習は生きていく上で自然と身に付くようなものです。

しかし乳幼児期から大人になるまでに国語を学ぶことで学習効率は高まりますし、英語などの外国語に至っては意図的なチカラを加えないと上達できないようなものです。

そんなごく当たり前の言語学習方法について、今回は私なりに〝本質〟について考えてみましたのでお伝えします。


■その1:五感と連動して覚えている。

先ず人間は外部にある情報に対して【五感】を使い脳へこの情報を伝達しており、会話においてはボディーランゲージという言葉があるように、音声情報取得以外にも視覚からの情報を加味する事によって音声情報のみでは判断できない(伝えられない)情報を【添付】してメッセージの精度を高めています。

つまり、このようなコミュニケーション特性を考慮すると、意図的に言語学習で五感を使った方が良いと考えて良いでしょう。


■その2:知らないと解らない。

会話においてはコドモへ難しい言葉を使わなかったり、大人同士でも専門用語を使いませんよね。その理由は単純で〝相手がその言葉を知らないから〟です。

しかしだからといって、伝える(教える)側が〝知らないから使わない〟というマインドだと学習効率は高まりません。

そのため我が家ではワザと知らないであろう言葉を使って、その後その言葉の意味や使い方を【添付】して教えることを良くやってます。

また【添付】では〝ことわざ〟を使ったり、最近は英語を織り交ぜたりして、楽しみながら学習するよう心がけてます。

つまり、言語学習において『教える』とは意味や用途を理解させるために手間をかけるということではないでしょうか?

こちら同様に『色彩』や『音』も知らないと判断できませんので言葉に色々【添付】することで【五感】を通じた学習ができます。


■その3:聞きながら、覚えながら、理解している。

人間は会話をするとき『聞いて』『覚えて』『考えて』『伝える』という流れを無意識にしてます。

しかし『聞いて』の途中で【エラー】が出たらどうなるでしょう?

こちら例えば、特定の単語4つの並びで作られた文章をABCDを会話の中で伝えられた場合、まず前提として100%理解するにはABCDの単語の意味を知っていなければなりません。

そしてこの流れの中でBを知らない場合、A?CDという文章が出てきた場合、ちょっとパニックになりますよね。

そしてこの理解不能でパニックになった瞬間、子供は?(B)以降の言葉が判断できなかったり、覚えることすらできない状態に陥ることがあります。

式にすると、A?××=理解不能みたいなものでしょうかね。

このような言語理解や物事の理解方法を【ゲシュタルト】呼ばれております。

またこの【ゲシュタルト】を理解したら上でどう学習に結び付けるかを考えることは非常に重要であり、簡単にいうと『伝え方』次第で学習効率は高まるというもの。

そしてこの【ゲシュタルト】を鍛えるには会話をしながらの絵本読み聞かせが有効で、絵本の文章はコドモの認知を考慮して考えているので大人も参考になりますよ。


■その4:アウトプットして完成させる。

皆さんも経験あるかと思いますが、基本的な学習方法の有効な手段として〝読み上げ〟と〝書き取り〟があります。

これは認知プロセス的に考えるとインプット→プロセス→アウトプットという流れであり、記憶のプロセス的には体験による【エピソード】と反復による【リピート】が積み上がることでより深く記憶に刻まれる仕組みです。

要するに、情報をただ頭に入れ込むだけではなく、複数の五感を使いながら情報を〝ぶ厚く〟する事で学習効率が高まるというもので、私的には五感レベルのハイブリッド学習法だと思ってます。

またこのやり方、元素記号周期表の覚え方(水兵リーベ僕の船)とか、歴史の年表(1192作ろう鎌倉幕府)とか音や韻を踏むカスタマイズなやり方もありますし、英語学習でいう〝シャドウイング〟も五感を有効活用してますね。


■その5:評価されて正確さが増す。

最後は『自習だけでは限界がある。』という内容。

一生懸命学習を続けても正確か不正確かの判断は不十分ですし、他人からの客観的な視点による現状把握も必要です。

また他人からの評価はモチベーションにもつつながりますし、新たなアイデアをもらう機会にはなります。

特にコドモの家庭学習においては良質なフィードバックが必要で、そのためには多角的な視点がも必要です。

この視点について、私は以前お伝えした【能力】と【効率】という考え方を使ってます。

詳しくはリンク先をご確認頂ければと思いますが、要するに能力を鍛えることと効果を高めることは別なので、この辺を履き違えないように我が子の成長を洞察することです。

このことで効率の良い軌道修正につながり、パフォーマンスも高まるはずです。


■まとめ

学習効率はやり方次第ですが、一番重要なのは学習で得た知識の《品質》です。

また《品質》を高めるには、じっくり手間を掛けて細かく対応するという《時間》をかけることです。

この《品質》と《時間》の両立は難しいため、自分の生活スタイルに合わせて《調整》してバランスを取る必要があるでしょう。

そのためこの《調整》において理解しておくことが今回のお話であり、親が少しでも意識するだけで学習効率は変わるでしょう。

また言語学習をしっかりしていないと、文章理解力が落ちるため話をうまく聞き取れなかったり、教科書がうまく読めなかったりと、数学などの言語学習以外の効率にも影響が出るでしょう。

併せて【VAKモデル】も組み合わせれば更に加速しますね。

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