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育児・知育アイデア 色彩

色彩を使って子育て科学するシリーズNo.4【色彩知育編】

2018/11/01

色の凄さと素晴らしさを幼児教育や『お勉強』に役立てるチャレンジをしてみませんか?

今回はカラフルな絵や文字を描いてつくるアイデア創出と情報整理にも使える〝マインドマップ〟についてお伝えします。


■マインドマップとは?

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マインドマップはイギリスの著作家トニー・ブザン(Tony Buzan)が提唱した思考・発想法の一つ。頭の中で起こっていることを目に見えるようにした思考ツールのこと。(Wikipediaより)

またマインドマップは頭の中の地図、つまり頭の中身を可視化(見える化)するノート術としても有名ですね。


■マインドマップの凄いところ

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マインドマップは脳の能力を最大限に引き出す思考法であり、その目的は以下2つに分けられます。

1.テイクノート(記録と記憶)

2.メイクノート(発想と創造)

多くの人は情報整理を目的としたテイクノートしか使ってませんよね。

マインドマップは脳が素晴らしいアイデアを導き出す【想像と連想(Imagination&Association)】という能力に着目して、この能力を引き出すために必要な手法をまとめたものです。

そのため、難しい知識や技術がなくても【正しい描き方】にそって描いていけば脳の能力を最大限に引き出す道しるべになるということです。

そしてこの【正しい描き方】については、ライセンスの問題もあるのでちょっとだけ紹介します。

先ず一つ、マインドマップ必ず中心から広げて描くということ。

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これなぜかというと、視覚を縦や横の一方向ではなく「放射思考」と呼ばれる全方位的に脳を使うために必要なことと、視覚が広がれば脳の〝海馬〟と呼ばれるワーキングメモリーの作業スペースも広がるからです。

また中心に描く『タイトル』には必ず三色以上の色を使うというルールもあります。

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この中心に描く絵は『セントラルイメージ』と呼ばれマインドマップを描くときに一番最初にやる作業です。

そのため、先ずイメージを最大限に膨らませることと、イメージは必ず有彩色なので強制して取り組むことが脳の活性化につながります。

そのほか、文字ではなく絵を描く理由も色やカタチを積極的に使うのも【想像と連想(Imagination&Association)】を誘発するための行為です。

そのためマインドマップは学習遅延や学習障害(LD)やADHDなどの発達障害の方を助けるツールとして活用されています。

その証拠として、自閉症や重度の知的ハンディのある子どもたちが、 全脳思考やマインドマップを活用し、卒業する先輩達のために創った奇跡のストーリー「怪獣物語HERO」という作品が素晴らしい動画をみていただければわかると思います。

■怪獣物語HERO

 

ハンディキャップは誰にでもあることで、脳の使い方を正しく理解して能力を発揮できれば誰もが今まで以上のチカラを発揮できる。

この「怪獣物語HERO」はFacebookページもありますので、ぜひご確認いただきたいです。

https://m.facebook.com/TheMonstersStories/


■どうやって子育てに使う?

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マインドマップを使った学習は幼児向けというよりも児童向けの方が適切かも知れません。

具体的には『作文』や『読書感想文』『算数』『暗記』といった学習に役立ち、年齢だと小学校4年生ぐらいから取り組むのが通例です。

しかし児童になるのを待たず【マインドマップの正しい描き方】の裏にある様々な理論や【想像と連想(Imagination&Association)】の考えはマインドマップを描かなくても能力アップにつながる発想法です。

そのため我が家では、現在5歳の理子さんとの朝お勉強や日頃の生活でマインドマップのセオリーに沿った指導をしたり、わたしがマインドマップを描いて〝馴れ〟させています。

例えばこんな感じです。

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これは理子さん向けたお手紙をマインドマップを使い、理解が深まるように絵だけ描いたもの。

またこの絵を見せて指差しながら以下のように読み上げました。

タイトル:大切な理子さんと楽しいこと

毎朝7時から色やパズル・ひらがなのお勉強をするのが好きです。

そのあと一緒にご飯でパンやシリルを食べるのは楽しいよ!

また、週末は車で公園に行きサッカーをしたり、プールで泳ぐこと楽しいよ!

電車であーすぷらざ行ったり、科学の実験するところに行くのも楽しいよね!

夜8時はベッドに入って絵本を読んだりミッキーマウスのプロジェクターを見るのも楽しいよ。

また寝る前にごちゃまぜパズルをして勝負するのも楽しいよ!

全てを絵で描いたことと、ただ言葉で伝えるだけではなく目に見えるイメージで伝えたことがあの女の感情を動かし喜んでもらえました。

またこのアンサーとして、左側へ自由に絵を描いてもらいました。

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どうやら大きな木に桜の花が咲いたというカタチで嬉しい気持ちをアピールしてくれたようです。

またHappyという文字も本に書いてあるスペルを真似して書き込み、大きな芝生を描いたり、私と理子さんが木に登って遊んでいる様子を付け加えたりと【想像と連想(Imagination&Association)】がグルグル回して自分の想いを描いてくれました。


■まとめ

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マインドマップは描くことがゴールじゃないということがご理解いただけたかと思います。

また色彩を活用して学習能力を高めることは五感を使って脳を強く刺激することで学習効力が高まります。

是非、日頃から色彩を意識した生活を過ごし、親子でセンスを高めて行きましょう。

 

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