NLPの凄さがわかるライブドキュメンタリー【アンソニーロビンズ@Netflix】

2016/08/27 2016/09/27

■アンソニーロビンズ～あなたが運命を変える～

子育て科学とは少々かけ離れてしまいますが、今回はNLPマスターであり唯一無二の世界NO.1カリスマコーチアンソニー・ロビンズのドキュメンタリーフィルムをNetflixで観たので報告します。

■参加費約70万円@240人が集う大イベント

今回のドキュメンタリーフィルムではアンソニー・ロビンズが毎年開催している「date with destiny」という6日間のセミナー内容を紹介しているもの。

またバックグラウンドの様子やロビンズのインタビューなども織り交ぜられ、セミナーの目的や参加者の目指すゴールなどを分かり易く紹介してます。

そして何より、毎回アンソニー・ロビンズが参加者に伝える『自分の人生を変える重要な教えや助言』について、ただ大衆へ教えを伝えるのではなく、会場にいる参加者を指名してその人の悩みやトラウマをその場で解決しながら具体的に指導してます。

選ばれた人は家庭内トラブルを抱える人、自殺願望者、人生に後悔をしている人や、誰も信じられなくなって途方に暮れている人など、重度の悩みを抱えている人へアンソニー・ロビンズがパワフルなコーチングを繰り広げます。

また、参加者は目の前で起きる奇跡的なコーチングに共感と納得をしながら自分ごと化しているように見え、6日間みっちり参加すれば自分の人生本当に変わると感じました。

■コーチングの真髄がわかる

アンソニー・ロビンズのコーチングは彼の人柄やユニークな発想が特徴ですが、原則としてNLPの創始者リチャードバンドラーの教えや心理学エリックバーンが言っている以下の名言と同じだと思いました。

過去と他人は変えられない。しかし、いまここから始まる未来と自分は変えられる。

つまり彼はコーチングにおいて基本的に命令や指示をせず、悩みを抱える本人がロビンズとの会話の中で自問自答を繰り返し、感情や価値観、そして想いを明言させながら正しい方向へ導く助言するというものです。

しかし、時には敢えて冷たい態度や酷い言葉を浴びせたり、強い口調で命令したりと、悩みを抱える本人が本質を見失いそうなときはユーモアも織り交ぜながら起動修正をしているようです。

このようなコーチング手法はNLPに限らずテクニックとして数多く存在すると思いますが、私も同じ〝リチャードバンドラーのNLP〟を学んだものとして、彼の進め方が非常にNLPらしい小さなテクニックを織り込み、それがテコのように効いていると感じました。

こちら例えば、フィルムの一番最初に出てくる自殺願望がある青年との会話が分かり易いです。

会話の流れとして、ロビンズがその青年に「何で自殺をしようと？」と問いかけ、その理由を青年が話した後にロビンズが言った以下のやり取りをご確認ください。

※R=ロビンズ、S=青年

R「なぜ自分を嫌う」
S「･･･」
R「（足元を少し見て）赤い靴のせいか？」
S「へっ？？？」
R「（足元に指を指して）その靴のせい？」
S「いや･･･」
R「本当に？　真っ赤だぞ！」
S「（思わず笑ってしまう）」
R「（相手の頬を軽く触りながら）だめじゃないか笑ったら」

私この会話、ロビンズはわざと青年を混乱させるために赤い色靴を使ったと思いました。

また質問の答えが解らないからこのセミナーに参加しているので、そもそも質問すること自体が混乱させる目的でしょう。

あわせて必要以上にまくし立てて笑わせたのもきっと作戦で、いったん頭の中を楽にさせてから「だめじゃないか笑ったら」ともう一度本題に意識を呼び戻す。

またロビンズの表情が全てを物語っており、、赤い靴についてもロビンズが真剣に考えた理由の１つだと気付かせる。

そしてこの後、ロビンズから青年に目を見ながら色々とアドバイスを伝えるのだか、赤い靴のくだりで大きく感情を動かしたことで一時的に余計な負のイメージを取り除くことができたため、青年は素直にロビンズの言葉を受け入れられるようなった。

ロビンズは自分が伝えたいメッセージを確実に心へ届けるため、あえて意識を自殺願望から引き離す小柴居を入れ込んだと私は思いました。

■全部見終えて