子育て・キャリア=オセロ
突然ですが皆さん、オセロの必勝法とは?と聞かれた場合に何と答えるでしょうか。
最近私は愛娘とオセロをやり込んでいたら、なぜか人生の大切なメッセージが見えてきました。
そのため今回はオセロのお話をしますが、ぜひ頭の片隅に「子育て」「転職」「やりたいこと」「幸せのかたち」など、自分がちょっと悩んでいること、具体的に解決方法を考えていない小さな悩み、迷って選択ができていないことなど、時々何かに置換しながら読み解いていただくとヒントが見えてくると思いますよ。
オセロはシンプルが故に難しい
改めまして、私は最近7歳の愛娘とオセロを楽しむことが多くなり、またその流れで私が知っているオセロの必勝法を教え込んでいます。
しかし、私が教えられるのは「端を取る」、「角を取る」、「角を取るためには角の近くに石を置かない」と言った誰もが知っている定石でしかありません。
また次の一手を決める際、最もわかりやすい手法として『いかに多くの石をひっくり返すか?』という視点で進めることを教えていました。
そんなこんなで、お互いの実力は対戦回数を重ねるうちに均衡へ向かい、私がミスをするとか負けてしまうことも多々あり、娘が成長したのか私も伸び悩んでいるのか、何が正確なのか解らなくなってきました。
結果、勝率を上げる方法はシンプルだった
私は、相手が愛娘であろうとオセロで負けたくないので、オセロについて色々調べ実践を繰り返した結果、一つの解にたどり着きました。
それはどうやら、オセロというのはたくさんの石をひっくり返して多くの石を常に保持するよりも、『次の一手を置ける場所を増やすこと』が大切らしい。
これ言い方を変えると【選択肢が多い状況を維持し続けること】が一番重要だということに気付きました。
理由として、負けそうなとき&負けるときの状況を注意深く洞察したところ、大概じぶんの石を置く場所がなかったり、苦し紛れで置いた石から形勢逆転になる事が多くありました。
またそのピンチ的な状況下では、自分の石の方が相手の石より多い状態でだったり、気持ちを有利に進めていると〝思い込んでいる〟状況が多いです。
また相手の視点に切り替えると、自分の石を置く場所が多い状態でもあり、大逆転のチャンスです。
娘には毎回『オセロは最後まで何が起こるかわからない』と教え込み、最後までやり抜く力(グリット)や逆境に負けない力(レジリエンス)を鍛えるべく声掛けをしていますが、どうやらこのような状況も【恣意的】に作り出すこともできるとも気付き。
オセロの気付きは、生き残るヒント
ここまでの話を私なりにまとめると、以下がオセロの必勝法です。
オセロの必勝法は、【選択肢が多い状況を維持し続けること】。
しかしそれは必ずしも多くの石を獲得し続ける手ではないが、【目先の欲求】に惑わされず、また一般的な定石(誰もが知る最低限のルール)を守り続ければ、【終盤】に多くの石を手に入れる【チャンス】が訪れる。
この必勝法を意識してから愛娘に〝本気〟でかかれば負けなくなりました。
また【終盤】に関しては『あと何手残っているのか?』や、『この一手で得られる石は今後相手に取られない(ひっくり返らない)のか?』を注意深く洞察すると勝率はかなり高まります。
あわせて、終盤までの準備を仕込んで置くことやミスをしないこと、次の一手を決める判断基準を持っておくことも重要だと気付きました。
■イチローの名言から学ぶ
しっかりと準備もしていないのに目標を語る資格はない。
準備とは言い訳を排除することだ。
オセロは未だAIや機会学習がヒトを攻略できない領域であり、最後まで勝負がわからないというのも楽しみの一つです。
また経験則を頼りに【ドンデン返し】を期待していてもうまくは行かず、【目の前の欲求】に支配されやすいゲームだと私は思ってます。
そのため、先を見据えて「今どうすることが良手なのか」を、常にゴールを見据えて考えることが重要です。
ちなみに私は交互に石を置いた20石目が第一チェックポイントで、端から内側に3マス以内がすべて埋まっている状況。この次からは端と角を取るための攻防が始まり、20石までにどう手や打っていたかで決まる。
次は35石ぐらい。このぐらいから形勢変化が起こりやすく、うまく打つ手を残しておかないと40手~50手ぐらいで手詰まりや逆転の可能性が出てくる。
50手以降はゴールまでの詰め。一手のミスが大きく響く。
このようなチェックポイントを持っているだけでもかなり戦い方に違いが出ます。
そして何より〝勝つ〟という意欲を持ち続けることが重要だといつも思ってます。
しかし、時に勝つことを強く意識してなかったり、一時的に勝負だということも忘れていたり、何も考えず作業者のように石を置いてしまう事もあるので、気を緩めないように意識を高く持ち続けたいです。
以上、ぜひこれを機に今一度オセロの遊び方を見直してみては如何でしょうか?