非認知能力・ソフトスキルの育て方
幼児教育の重要性について多くの事情を明らかにしてくれた『成功の子 失敗する子 何が「その後の人生」を決めるのか』の続編とも呼べる良書『私たちは子どもに何ができるのか――非認知能力を育み、格差に挑む』をやっと読み終えました。
率直な感想として非常に面白く新たな知識と気付きを得られました。
また私は『科学が教える、子育て成功への道』を事前に読んでいたことも、良いアイデアを得られたら要因でしょう。
そして、何がこの『私たちは子どもに何ができるのか――非認知能力を育み、格差に挑む』で良かったかというと、今話題の非認知能力やソフトスキルを具体的に育てる方法が〝体系的〟にまとめられてます。
この〝体系的〟とは何か?というと【学習のための積み木】と呼ばれるもので、英語版ですが以下のサイトに詳しく記載されてます。
書籍では、上記リンクの内容について図解入りでしっかり翻訳したものが記載されております。
また各項目を積み木型に説明した意図として、基礎をしっかり鍛えないと上位のスキルが身に付かないという示唆であり、簡単にいうと非認知能力を鍛える時期と順番が明示されているため、しっかりこのシステムを理解すれば非認知能力の鍛え方が見えてくると思います。
■環境が非認知能力を育む
この本の中では、貧困に対する様々な課題が非認知能力の発育に影響を及ぼしていることを科学的根拠を用いて証明してます。
また本の見開きにこのようなことが書いてあります。
非認知能力は読み書き計算のように教えて身につくものではない。「環境」の産物なのだ。
この教えを今の日本に当てはめた、日本独自の幼児教育環境(保育園や幼稚園)、教育格差問題、共働き、ワンオペ育児環境などが影響を与えているかと思います。
このことを踏まえ【学習のための積み木】を理解し、積み木の最下層である《アタッチメント》《ストレス管理》《自制心》を育む環境作りは必要でしょう。
また非認知能力の話題でよく出てくる《レジリエンス》や《好奇心》などは積み木の上段にあります。
そのため下段の積み木がしっかり安定してないと崩れ落ちるので、先ずは幼児期の環境構築、脱ストレス環境なのでしょうね。
以下三冊は全てオススメです。
ご参考までに