教育効果を高めるネステッドループという技
誰かに大切なメッセージを伝えたいとき、NLPのネステッドループという手法を使うと説得力が増します。
この手法、端的にいうと「じらし」をうまく使って相手を話に引き込む手法で、相手に疑問を持たせて、その答えを伝えずに次の話を始め、またその話も途中で止めて・・・というように話を組み立てつつ最後のメッセージで全ての答えを伝えるというやり方です。
また全ての答えに共通点があることが望ましく受け手が答えを理解したとき「だから最初にあの話をしたんだ!」や「あの脱線した話に意味があったんだ!」と気付かせたときに相手の理解度=学習が促進されます。
しかしこの手法、本当に有用でしょうか?
・・・という答えを体感で理解していただきたく、ここでネステッドループの話をする事を前提に書いた私のブログをご確認ください。
記事の内容はともかく、私が伝えたかった「際どい内容」について、本質的なことも踏まえて理解いただけるよう話を組み立て見ました。
なんとなく理解できましたか?
■いつ使える技?
まずネステッドループという技は、わざと相手に疑問点や違和感を複数持たせて、その解に気付かせた際に相手の記憶を呼び起こすチカラやその解と既知の情報が結合するときに得る閃きのような感覚を意図的に仕向ける技です。
そのため即興でこのストーリーを組み立てることは難しく、最初からデザインされた2つぐらいのループがある比喩的なストーリーを常に持ち歩き、来るべき日とタイミングで、その時の話題にかぶせて使うようなイメージだと思います。
また最後の解(話のゴール)を多くの人が知る【ことわざ】や【教訓】に設定して話すとネステッドループ的な気付きや驚きを与え、説得力のある話として組み立てられると思います。
それと私は常に、〝ネステッドループは効く!〟というマインドを持って会話をしているので、先に話した会話から共通点を見つけ無理矢理ネステッドループにして〝今〟の話の説得力を高めたりします。
この使い方の方が本質的かも知れませんね。
■人生はほぼネステッドループ
過去に教えたことを引き合いに出して事実や経験を積み重ねることは非常に重要で、親が常日頃信念を持ってコドモに接していれば自ずとネステッドループが発動してコドモへの教育効果が高まるでしょう。
逆に親の言動に一貫性がなく、その場しのぎの対応をしていたり、母親と父親の意見に食い違いがあるとループ効果が弱まる可能性があります。
そう、どうすれば心に響き態度変容を起こすかは、長い人生でネステッドループをし続けることかも知れませんね。