コミュニケーション理論の基礎

コミュニケーションってなに? | 基礎から学ぶコミュニケーション理論 NO.1(全4回)【子育て科学】

2016/07/26

今回は能力開発と幼児教育に役立つ〝子育て科学〟シリーズの第一段。

この取り組みは今後色々な心理学やコミュニケーション理論を持って育児についてお伝えしようと思っており、先ずはコミュニケーション理論を私なりに何回かに分けてお伝えしますのでよろしくお願いします。


コミュニケーションってなんですか?

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先ず最初に、私たちが当たり前に使っているコミュニケーションに関するお話です。

今更ながら、そもそもコミュニケーションについてちゃんと説明できる人はどれくらいいるのでしょうか?

よく「コミュニケーション不足」とか「コミュニケーションが取れた」などが使われている場合、〝かけた時間〟や〝内容の濃さ〟など、手続きに関することが多いと思います。

しかし本質はこの2つだと思ってません。

このことについて、早速Google先生のお力添えをいただき調べたところ、非常に分かり易い資料が出てきたので共有します。

コミュニケーション概論:国際教養大学 前中ひとみ

※PDFファイルのダウンロードとなります。

この資料ではコミュニケーションについて「伝えて共有すること 」とし、共有する内容は〝情報〟〝知識〟〝感情〟〝価値観〟と定義しており、その結果としての成果物を以下の3つとしています。

1.内容が伝わる。

2.意志疎通ができる。

3.関係がうまくいく。

この考え方をまとめると、コミュニケーションを良くするためには 〝情報〟〝知識〟〝感情〟〝価値観〟を正しく伝えて共有することが重要となり、この4つの品質を高めることで時間をかけずシンプルなコミュニケーションを実現できるようになりそうですね。


コミュニケーションの要素解析

ではここから、私なりに深堀します。

先ず、〝情報〟〝知識〟〝感情〟〝価値観〟とありますが、今後の簡便性と意味合いの混同を避けるため、コミュニケーションでやり取りするもの(ボール)全体を【情報】とし、【情報】の種類として 〝知識〟〝感情〟〝価値観〟と定義します。

理由として、ボールすべてが【情報】であり、【情報】の構成要素として3つの種類があると考えたほうが何かとわかりやすく、また3つの種類の組み合わせや比率・個人差こそがコミュニケーションの品質にかかわるとも思っているからです。

このことを踏まえ、先ず【情報】を構成する3つの要素について考えてみましょう。

1.知識
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これはモノの名称や何かの手続き、時間軸に関わることや熱い・冷たい、危険・安全など、世の中にあるモノ全般であり、感情と価値観以外の全てになります。

また言語・非言語で表現した様も知識のひとつですね。

2.感情

142694ズバリ!「ものごとや人間等々に対して抱く気持ちのこと」・・と、Wikipediaにあるように、喜怒哀楽を表現する行為や言葉です。また感情は老若男女万国共通、動物にいたっても声のトーンなどで感情を読み取れることもあります。

またWikipediaには感情の一覧がありますので、この際一度ご確認してみてはいかがでしょうか?

3.価値観

36b58cd13c999e92da03a0cd8ecb5945_sこちらもズバリ!「何が大事で何が大事でないかという判断、ものごとの優先順位づけ、ものごとの重み付けの体系のこと」・・と、またまたWikipediaの引用です。

またこの価値観は人それぞれ違いがあり、例えば〝美味しい or 美味しくない〟とか、〝キレイ or 汚い〟、〝安い or 高い〟など、その人の生活習慣や育った環境・文化により個性として違いがあります。

またものごとの種類によっても変わり、例えば〝キレイ〟について、机の上・部屋・洋服・カラダ・髪型など、身の回りのものごとをチョイスしても皆が同じ価値基準ではないことに気づくでしょう。

そして、私が価値観について考えるとき以下のような10の観点で考えてます。

1.金銭感覚

2.対人関係(家族以外)

3.仕事のため

4.家族のため

5.自己満足のため

6.カラダ/健康のため

7.時間の使い方

8.感情の捉え方

9.環境(モノ/こと)の考えて方

10.労力の基準

またこの観点はイメージでいうとイコライザーみたいなもので、このチューニングは当事者にしかできません。

なので価値観を押し付けず、価値観の違いを認め合える状態が望ましいです。

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以上のように、コミュニケーションでキャッチボールする情報を3つの要素に分けて個別に考えるとコミュニケーションの品質を高められそうですよね。

またこの考え方はある意味〝慣れ〟なので、有用だと思った方は今後意図的に捉えられるようアンテナを広げてみてはいかがでしょうか?


育児でのコミュニケーション

さて、ここまでの流れでコミュニケーションについて理解が深まったと思います。

では、このコミュニケーション理論を育児に当てはめて考えてみましょう。

先ず、コミュニケーションの対象者となるのは子供です。

子供は月齢により言語や身体の発育差がはありますが、〝良い結果〟を導くために【情報】を整えることは大人でも子供でも共通行為になります。

なので〝子供だから〟という決め付けをせず、一人の人格者として接するようにすることがよいでしょう。

しかしながら〝うまく行かない結果〟になる確率は大人とのコミュニケーションと比べ高いはずです。

それはなぜか・・・・??

結論、答えはとてもシンプルで、【情報】の〝知識〟と〝価値観〟がない(少ない)からです。

このことはいわゆる《情報不足》であり〝成長〟につれ【情報】は拡充されます。

しかし〝成長〟文化や風土・環境などにも依存しますし、必ずしも充足した状態になるとは限りません。

未成熟な大人も居ますからね。

また【情報】のうち〝感情〟だけは産まれながらほぼ100%に違い状態で持っていると言われており、感情の表現や捉え方は万国共通でもあります。

そのため幼児を含む子供全般は《情報不足》もあり〝感情〟が情報収集のメインチャネルとなり、また子供に対して親が感情的になるのは〝情報〟と〝価値観〟を使ったコミュニケーションを《諦めた》ことが起因しているとも考えてられます。

なぜ感情的になるのか?

ケンカをしてしまうか?少し原因がみえてきましたね。


まとめ

今回はコミュニケーション理論について深く考えてみました。

またこの機会 にコミュニケーション理論を理解したうえで再度考え直していただければ幸いです。

そして不足している情報、出し過ぎてしまう感情。

子供と親、ママとパパ。 さてどちらが本当の〝大人〟でしょうか???

以上、お伝えした今回の内容をまとめまとめると以下3つとなります。

まとめ

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1. コミュニケーションとは、キャッチボールする情報を相手に正しく伝えて共有すること。

2.コミュニケーションを良くするためには、【情報】の構成要素である 〝知識〟〝感情〟〝価値観〟の意味を理解して、【情報】の《受け取り方法》と《投げ込み方法》の改善をすることから始まる。

3.子供は人生経験の少なさを含め〝知識〟と〝価値観〟が不足しているが〝感情〟は大人と同じぐらいの感度を持っている。そのため、子供とのコミュニケーションは不足している【情報】を意識してキャッチボールをすることと、お互い感情的にならないよう〝感情に寄り添った〟【情報】のやり取りを進めることが大切である。

この続きである次回は〝コミュニケーションエラー〟について科学します。

どういうときにコミュニケーションエラーが発生するのかや、〝相手に【情報】が正しく伝わっていない状態〟とはどういうことなのかについて深堀します。

幼児教育はと能力開発はコミュニケーションからです。

それではまた!

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