私の子育て観

子育てとダイレクトマーケティング

子育とマーケティング、また子育てとダイレクトマーケティングにはかなり深い共通点があります。

またそもそもマーケティングはどんな活動や考えにも通ずる理論でもある重要な考え方ですし、コミュニケーションがあるところでマーケティング思考を働かせるとかなりの確率で良い方向を目指せます。

そのため今回は子育てとダイレクトマーケティングの共通点についてご説明し、またマーケティングの本質から子育てに役立つアイデアを探し、そして最後に我が家の施策例をお伝えします。


■マーケティングとは?

先ず、そもそものマーケティング(Marketing)をわかりやすく定義すると『労力を掛けずにモノが売れる仕組みを作る』ということです。

そのため〝仕組みづくり〟が重要であり、仕組みを十分に作らないと全ての活動が非効率になってしまいます。

またマーケティングの対義語はセリング(Selling)となり、意味は『モノを販売する』となり、人が一生懸命アプローチしている様や売ることを目的としているケースもありますよね。

このマーケティングとセリングを踏まえた上で子育てをマーケティングに置き換えてみましょう。


■子育てマーケティング

まずマーケティングでのモノは子育てだと成長に必要な〝躾や教育〟なり、躾や教育について効率の良い仕組みづくりが子育てマーケティングと呼べるでしょう。

要するに、コドモを育てる環境を整えるための活動であり、子育て環境がコドモに影響を与えると言われていることからも、しっかりマーケティングする必要がありそうですね。

それと反対側のセリング視点だと、モノを売る販売が目的なので、売り手側である親が都合良く躾や教育をコドモに押し付ける(売りさばく)ような意味合いも出てきます。

また子育てマーケティングでは、モノ(躾や教育)を親(製造販売側)が都合に合わせてアプローチをする『プロダクトイン』ではなく、コドモ(モノを受け取る消費者側)に合わせてアプローチを整える『マーケットイン』という志向で取り組む必要があります。

そのため親の〝べき論〟で動いているプロダクトインな人は注意ですね。


■ダイレクトマーケティングとは?

次にマーケティングの概念から一段下がったダイレクトマーケティングについてご説明します。

まず用語をわかりやすく定義をすると『顧客に〝測定可能〟な方法で直接(ダイレクト)にアプローチし、またその〝反応(レスポンス)〟をもとに顧客との良好な関係性/環境を築く』となります。

ここで通常のマーケティングとの違いは大きく2点あり、〝測定可能〟であること、また〝反応(レスポンス)〟で良好な関係性/環境を築くことが具体的なマーケティング手法につながります。

あわせて、反応を得ることがゴールではなく、良好な関係築くことが必須ですし、顧客側にとってもメリットがなければ良い反応も良い関係にもなってくれないので、何を伝えるか、またどのように関係性になりたいかを伝え理解してもらわないといけません。

そのためにも一人一人にあわせてダイレクトにアプローチする事が良しとされてますし、また届ける内容に関しても以下3つの項目が整っている【バリュープロポジション(価値提案)】が非常に重要となります。

【バリュープロポジション(価値提案)】

①必ず価値(バリュー)があるもの

②購入後の利益(ベネフィット)が高いもの

③いま購入することが最適なタイミングであると約束すること(オファー)

これを『えこひいき』すればするほど顧客は喜ぶのですが、そこは企業なので、しっかり計画を立てて利益が出るよう調整するのもマーケティング環境ですね。

それとダイレクトマーケティングの対義語は〝マスマーケティング〟となり、意味は『対象を特定せず(すべての消費者を対象にして)、画一化された方法を用いて行う』です。

身近だとテレビCMやラジオ・新聞など使ってアプローチすることで、ダイレクトマーケティングよりも古くからあるとマーケティング手法でもあります。

そのためダイレクトマーケティングはマスマーケティングと比べて考えるとわかりやすく、個人を特定できるアプローチ手法(ダイレクトメール(DM)やEMail、最近ではLINEやTwitterなどのSNSツールなど)を使うことや、個人別にメッセージを変える(One to One)こともできるため、より高い効果が得られるとされています。


■子育てダイレクトマーケティング

子育ては、既に親子でダイレクトにやり取りをしているので問題ないように思えますが、保育園や幼稚園、また小学校へ繰り上がったタイミングでダイレクト率が下がります。

要するに何らかの〝課題や問題〟を持ち帰ってくることがあるわけです。

また100%ダイレクトに子育てをしていても、それはただの行為でしかないですし、親から学べないことも多いワケですから、少々の手間がかかってもコドモの成長のためには様々な機会を与えることが大切です。

そしてダイレクトマーケティングの重要キーワードである〝測定可能(メジャラブル)〟と〝反応(レスポンス)〟について、これは難しく考えず『何をすればどうなるか?』ということを深く考えることです。

多くの場合、子育てでのトラブル発生時は親の推測や想定外のことが起こり、またそのトラブル解決に手間がかかって負のスパイラルにハマってしまうことが多いでしょう。

特にコドモは一度言っただけでは覚えないし同じ過ちを繰り返しますし、親が思った通りに動いてくれないケースの方が多いです。

そうなってくると親の都合(セリング)で親の思い通り(プロダクトアウト)にコドモを〝べき論〟でコントロールしてしまいがちですが、ここはしっかりとコドモが伸びる環境作り(マーケティング)を軸に起き、今一度コドモの立場に立って(マーケットイン)コドモが受け入れてくれる条件を整えたかたちでアプローチをする【バリュープロポジション(価値提案)】に正しましょう。

特に【バリュープロポジション(価値提案)】は、コドモ自身が大切だと思える①価値(バリュー)や、言うことを聞くことで得られる②利益(ベネフィット)、そして約束を守った後に得られるご褒美③オファー(約束)をコドモが理解できるかたちで伝えることが親の使命になってくるワケです。


■どうやって実行するか?

我が家でも、完璧とまで言い切れませんがダイレクトマーケティングのセオリーに則って子育てをしております。

特に〝しつけや教育〟において最も重要視している①価値(バリュー)は【時間】です。

その理由はシンプルで、【時間】は万物共通の価値であり、なおかつ止めることができず、一生涯無くならない、どんな事にでも必ず関わってくる普遍的な共通価値だからです。

またしっかり【タイムマネジメント】できる大人になって欲しいですし、【時間】を短縮する事が最大の《効率化》であると考えているからです。

そのため我が家における多くの行動やルールには〝時間設定〟があり、あわせてなぜ【WHY】時間が重要なのか、また、どのようにすれば《効率化》ができるのか【HOW】、そして、そのためには何が必要か【WHAT】を説明する事でコドモが②利益(ベネフィット)を理解出来るよう伝えています。

また習慣ごとに関してはマグネット式のタスクボードを使い、全て完了することへの達成意欲と誉められることがモチベーションにつながっているようです。

 

時間が書いてあるものは習い事へ向かうための出発時間。またいつでも時間を大切にできるようリビングには時計が3つありますね。

またこれら一式は全て100円ショップで仕入れたモノにラベルシールを張ったもので、ラベルシールを作るのも楽しみの1つのようです。

このボードとラベルシールマシンのコストと、作成に費やした時間はかなり多くかかりました。

またこのボードを導入する前はコドモにとって『命令されて動く』みたいなイメージを持っていたようで、ママもコドモの気まぐれに振り回されてたのでお互いWin-Winの状態、労力を使わずモノゴトが進む環境が整いましたね。

あわせて、やるべきことをしっかりと終わらせたり、早く終わらせることで得た時間でUNOやトランプ、人生ゲームなどで一緒に遊ぶことを③約束(オファー)としてます。

また寝る前の絵本読み聞かせについては、20時から1冊読み聞かせる約束であるが、20時までに寝る前のタスク(お片付け・歯磨き・明日の準備など)が終わってないと絵本の読み聞かせはナシという【罰則】があり、逆に19時55分など時間が早まったら2冊読み聞かせるという【報酬】が手に入れ入るルールもあります。

このような賞罰ルールは数多く存在し、彼女なりに高い報酬を得るための努力や改善施策(PDCA)を失敗を繰り返しながら進めていますね。


■まとめ

幼児期のコドモは猛獣のような特殊存在です。そのため親は体力も知力も精神力も何もかも振り回され持っていかれます。

また多くの場合、トラブル予防にかける時間よりトラブル対応にかける時間の方が長く、精神衛生的にも悪くなる傾向があります。

そのため、アンコントロールにならないためにも、日頃からコドモが少しやすい環境作り(マーケティング)を進め、また本人とって価値ある提案(バリュープロポジション)を忘れずに接していれば、自ら何に対しても率先して動くようになれば【労力を掛けずにモノが売れる仕組み作り】は完成ですね。

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