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夢中にさせて非認知能力を鍛える5つのコツ【子育て科学】
2018/05/02
幼児教育における知育や能力開発は、本人のやる気にそって鍛えて行くのが一番重要だと思ってます。
また何事も本人が好きなことであれば夢中になって取り組むはずです。
また子育ての悩みはコドモが言うことを聞かなかったり途中で動かなくなったり・・・。
そのため今回は育児の悩みを解決すべく〝夢中〟にさせてやる気に火をつける〝ブースト〟方法について、私の経験則を交えてお伝えします。
■夢中は非認知能力を育てる。
〝夢中〟になって何かに取り組むことは今なにかと話題の非認知能力を鍛えることにつながり、具体的には以下の3つです。
① やり抜く力(グリット)
③ 意欲
⑦ 好奇心
おさらいですが、非認知能力とは国語や数学といった認知できる(テストで評価できる)能力=認知能力ではないものをさし、幼児期の教育においては認知能力よりも重要視すべき能力だとも言われています。
詳しくは過去の記事を参考にしてあただきたいです。
そして何でも全力で夢中になることをやれば自ずと非認知能力は高まると思いますが、私的には【強化】=ブーストをして高い能力を身に付けるべく色々な工夫をしています。
また認知能力(MI理論)と非認知能力は両輪で2つがうまく動くことが重要です。
そしてこの方法は至ってシンプルで、親もコドモと一緒に本気で〝夢中〟を楽しむだけです。
そして親も本気を出して心から夢中になっていれば、その様を見て感じたコドモも親を見習い、結果として知育や能力開発へ良い効果を与えます。
まぁ我が家はひとりっ子なので親が遊ばないと暇になってしまうという理由もありますが、コドモは誰かと一緒に遊んだ方が楽しいですし、今のうち幼児教育として基礎をしっかり鍛えておけば一生涯の財産になると思えば苦労は吹き飛びます。
■我が家のブースト方法=5つのコツ
ではどのようにして〝夢中〟状態を維持させるのか?
具体的な方法について、毎度ながら我が家の独断と偏見手法と少し善意から外れ気味の雰囲気もある〝5つのコツ〟をお伝えします。
1.きっかけとなる動機をみつけて認める。
先ずコドモが夢中になるコトを見つけます。
これは勉強でも遊びでもモノ集めでも何でも良いです。
しかしもし夢中になることが無ければ、ちょっとした興味があることでもかもしれません。
それを盛り上げて夢中にさせれば良いことです。
理子さんの場合はパズルで、きっかけとなったのは1歳11ヶ月の時に初めて買ったこれてした。
当時の写真もFacebookに残ってました。
これはドはまりで、色々能力開発を狙って遊ばせたので嬉しかったです。
また夢中になったことについて、ただ誉めるのではなく【認める】ということを心掛けます。
この【認める】とは成果や実績を具体的に〝何かや誰か〟と比較したり、〝誰が喜ぶか〟〝何ですごいのか〟などを対象者を本人に意識させる承認行為です。
よくある「すごい!」や「えらい!」「お利口さん」という誉める行為は、悪い訳ではないけど〝なぜ?〟という理由が不明確ところと、汎用的過ぎるので【認める】と比べると効力は低いです。
しかし【認める】は対象者を具体的に伝えるためコドモの持つプライドである〝自尊心〟や〝虚栄心〟をくすぐり、《自分は優れている》と存在価値を意識させ、その行為に《自己効力感》を持たせるの効果につながります。
これ、例えば理子さんがパズルできた際
「これ対象年齢3歳以上なのに1歳の理子さんができたの!」※3歳児と比べる
とか、
「パパ1歳のとき絶対できなかったよ!」※パパの過去と比較する
とか、
「ママ!3歳のパズルが出来たことおばあちゃんに電話で知らせよう!」※ママとおばあちゃんが喜ぶ
などなど、ダイナミックにブーストかけまくり《自己効力感》を高めましたね。
その成果もあって5歳になった今でもパズルは大好きです。
またこの《自己効力感》とは簡単にいうと〝手応え〟で、自分がやったことに対して良い効果が出たという実感がやる気につながります。
またこの認めるというテクニック、NLPでは承認(アグノリッジメント)という以下3つの手法があります。
・Youの承認
あなたは素晴らしいと伝えることですが、過去の自分やお友達・兄弟・同年齢のコドモなどと比較しつつ〝どの点〟が素晴らしいかを客観的に伝えます。・Iの承認
メッセージを伝える人(親)の気持ちを伝えます。このとき〝○○な気持ちになったか〟や〝○○を心配したができて安心した〟など情緒的に伝えます。・Weの承認
今ここにいない人(第三者=We)を引き合いにだして、その人の気持ちや表情などのイメージを伝えます。
「パパはきっと喜ぶよ」
「今度おばあちゃんに教えてあげよう」
「幼稚園の先生も誉めてくれるかな?」コドモの好きなヒーローや憧れている人でも良いですね。
またこのときに出てくる第三者は必ずコドモが想像できる人を伝えます。
この3つの【認める】をうまくコンボ(連続)して伝えると《自己効力感》が増し、やる気を起こすきっかけにつながります。
またこの3つは以前紹介したNLPのVAKモデルでもあります。
・Youの承認=客観的な情報(A)
・Iの承認=情緒的な情報(K)
・Weの承認=良いイメージ(V)
またコンボとして使う場合は最後に〝Weの承認〟を持ってきて、色々な人を登場させて数を稼げば、良いイメージを思いっきり膨らみ《自己効力感》は一気に高まります。
この3つ、やる気に火をつける〝3コンボブースト〟と覚えておくと良いでしょう。
2.「やる? or やらない?」ではなく、やることを前提に「何にする? or どうする?」という意識に目を向けさせる。
次はやる気のスイッチを入れるコツで、簡単にいうと「やらない」という選択肢を与えない環境を作ってしまう誘導テクニックです。
これ、誘導尋問みたいなもので善意を持って取り組まないといけない危険なテクニックですが、〝躾〟という視点で取り組めればアリだと思ってます。
こちら我が家では、ほぼ毎朝取り組んでいるプリント学習を習慣化する際に誘導してました。
具体的には朝起きてリビングへ移動した際、「今日お勉強する?」というような声掛けではなく、プリントをソファーの上に並べて「今日どのお勉強する?」や「今日何枚お勉強する?」みたいにお勉強をする事を前提として話かけました。
これは今朝の写真、並べるのはいまだにやってます。
準備は面倒ですがこれも習慣ですし30秒ぐらいの作業なので苦ではないですかね。
またこれに〝お店屋さんごっこ〟の要素を取り入れブーストしてましたね。
私が店主で理子さんがお客さん、親切丁寧な接客で今でも常連さんです。
3.回数にこだわり、ルールにはこだわらない
目的を〝夢中にさせること〟と設定した場合、出来不出来にはあまりこだわらないということです。
間違っていようが何だろうが最後までやり抜くことや、何度もチャレンジすることの方が非認知能力が身に付く7歳までは重要だと思ってます。
あくまでも7歳基準で、また私は【質より量】であり、〝質〟は【知識】が付いてから磨けば良いと思ってます。
例えば理子さんの塗り絵はこんな感じでした。
恐ろしくばいきんまん、こんなのもあったな。
1歳の頃は汚そうがクレヨンが折れようが何枚でもノートや白い紙に好きなだけ絵を描かせてました。
夢中を止めない、ただそれだけです。
4.新しいルールを一緒に作る。
既存の取り組み型方や遊び方になれてきたら、全く新しいやり方や遊びを考えてやってみることです。
このことにより、非認知能力の⑦好奇心や③意欲が高まり、また新しいことをやることで既存のやり方に磨きがかかる相乗効果も期待できます。
例えば最近だと二年以上遊び続けているたまごっちのカルタで、読み札を逆さ読みして楽しんで見ました。
読み方はこんなの感じ
・おたのしみにね♪
・かんがえてるよ
・ぐるぐるへあーを
・あたらしい
カルタなのでアタマの文字で反応するのですが、いつもと違うのでママとの競争で力の差がリセットされ、頭の中で文脈を組み立てなければいけないというギミックもあり、非認知能力も認知能力(MI)も鍛えられますね。
またその他、そもそも本来と違う遊び方から入って、徐々に本当の遊び方をするような逆パターンもあります。
我が家だと、先ほど伝えたアンパンマンのあいうえおパズルが逆パターンでした。
一番はじめに買い与えたパズルがこの55ピースのパズルで、対象年齢3歳向けのこのパズルを、ルールもひらがなもわからない理子さんへパズルを使って認知能力であるMI理論の② 論理-数学的知能と③ 視覚-空間的知能を身に付けてほしいと考えて遊んだからです。
・私が渡したパズルを順番に置く。
・同じ色々のパズルで山を作る。
・完成したものを裏返しにおいて、端から表向きにして順番において完成させる。
通常の〝絵合わせ〟ではなく〝ロジック〟を先に覚えさせてその後パズルのルールが自然に身についていく。
またひらがなをいつも見ているし一緒に遊ぶから音読もするの早い段階からひらがなも読めるようになりました。
あわせて、パズル遊びのアレンジも自分で考えられるようになり、独りでもパズルを楽しめるようになってます。
これは非認知能力の⑦ 好奇心が育っている証拠ですね。
5.ギリギリで勝たせる。
これはゲームなどの競争ごとに限ったことかもしれませんね。
また負けから学ぶものも多々あると理解してますが、自己成長を目指す非認知能力の③ 意欲や① やり抜く力(グリット)を鍛えるためにも毎回全力を出し切られることが重要だと思ってます。
「夢中になる回数を増やし、成果に拘らず、新しいルールを取り入れ、勝たせて認める」
一連の流れで考えれば《自己効力感》を持たせるために勝たせることは重要ですよね。
またコドモは勘が鋭いので〝手を抜く〟とバレます。
なので〝ミスをする〟というようなイメージで取り組むと勝ちのデザインをしやすいです。
例えばよくやるのが、家までの帰り道で〝インターホンを押した方が勝ち〟というような勝負をやります。
この際、私は全力気味で走り簡単に抜かすのですが、途中でモノを落としたり、曲がり道を間違えたりしてして〝抜くチャンス〟を作ります。
そうすると理子さんのモチベーションにブーストがかかって最大出力で走れるようになります。
このような競争は〝歯磨き〟や〝お着替え〟〝帰ったら手を洗う〟など様々な【躾】で設定され、また〝やらない選択肢〟を排除し、勝った際にはちゃんと【認める】ことで自ずと習慣化されていきます。
■愛情が大切
今回の内容いかがでしたか?
またちょっとコツというより強引なやり方だと思った方もいるかと思います。
また私のやり方が正解がどうかは相手次第であり、我が家だと理子さんの反応の中にしかありません。
何より、普段からたっぷりの愛情を持って日常生活の中で違和感なくブーストかけることが一番大切です。
急に変なほめ言葉や声掛けしても気持ち悪いですからね。
スポーツでもそうですが、選手とコーチは100%の信頼があって、コーチの厳しさの中に愛があるから選手もそれを感じてやる気と実力が身に付きます。
またナニゴトも〝ワクワク〟や〝ドキドキ〟といった期待や楽しみを忘れずに、またお互い楽観的な気持ち(オプティミズム)で取り組めればきっとアナタに取って最善の方法がみつかると思っています。