■科学的根拠がある学習法 NLP

上手く誉める技術。~NLPリフレーミング~

「できると思っていたことができない」という結果は、よくコドモの運動会に参加して頑張り過ぎたお父さんが転んだり怪我した時の言い訳に良くあります。

これは頭の中にあるイメージと実際の事実行動との差にあるもので、これは単純に「結果の予想が甘かった(少なかった)」と「確率を見誤った」という2つの経済的視点が考えられます。

しかし〝結果〟だけみてしまうとお父さんの〝失敗しか〟見えなくなってしまいますので、気が利く人は「頑張ったことが素晴らしい」という〝過程〟を誉める事でその人を労い、頑張った人の気持ちを和らげます。

このような方法で上手く誉める行為をNLPでは『リフレーミング』と呼び、また意図的にデザインできる科学的な【技術】として明示されております。

そのため今回はこの『リフレーミング』について、その意味と法則を知り、各自の人間関係や子育てにおいて役立てていただければと思ってます。


■リフレーミングとは?

まず、正しく理解するためWikipediaを確認してみました。

リフレーミング(reframing)とは、ある枠組み(フレーム)で捉えられている物事を枠組みをはずして、違う枠組みで見ることを指す。 元々は家族療法の用語。

またこうも書いてあります。

同じ物事でも、人によって見方や感じ方が異なり、ある角度で見たら長所になり、また短所にもなる。 例えば、試験で残り時間が15分あった場合、悲観的に考えた場合は「もう15分しかない」と思うし、また楽観的に考えた場合は「まだ15分もある」と思うであろう。

いかがでしょう?

リフレーミングという言葉を知らなくても概念や捉え方を知っている人は多いでしょうね。

しかし意味を理解していてもイザという時リフレーミングをうまく使いこなせない人も多いはず。

なぜならそれは【分析】ができていないからだと私は思ってます。

では、リフレーミングを効果的に使いこなす3つの分析手法ついて紹介します。


■1:フレームを見つける。

まず、多くの人がリフレーミングをするときポジティブ(楽観的)とネガティブ(悲観的)というフレームを使おうと思うでしょう。

しかしNLPの場合、ネガポジも重要ですが話している内容がプロセス(過程)かリザルト(結果)かという視点でフレームを探すことの方が効率的だと考えます。

なぜならネガポジは伝える人と捉える人の主観の違いによりブレるからです。

下の図を見てください。

ヒトの行動の多くはこの図のようなプロセスとリザルトの繰り返しており、この方程式をうまく使えば多くのコミュニケーションを分析できるようになります。

例えば、『歩くて(過程)目的地に着いた(結果)』というような行動に関することや、『色々迷って(過程)買うこと止めた(結果)』というような会話や思考に関することなど、相手を注意深く観察すればプロセス/リザルトのフレームが見えてきます。

また一つのプロセスを細かく分けることもできますし、一つのプロセスから複数のリザルトが出ることも有るでしょう。

以下の図を見て下さい。

2つ目のプロセスを細分化し、さらにその次のリザルトを3つに増やした場合です。

料理とかで例えるとわかりやすいかも知れませんね。下拵えの方法や火加減は細かく作業確認できますし、カレーorシチューor肉じゃがみたいに途中まで同じプロセスで作る料理もありますよね。

このように、まずプロセスとリザルトで行動分析をすることで状況が把握しやすくなりますし、その上で成功or失敗やポジティブorネガティブといった本人の主観的な【評価地点】を確認することでリフレーミングの必要性/方向性が見つけやすくなります。


■2:視点を入れ替える。

ここで一旦リフレーミング手法を要約すると、相手がどのような視点のフレーム(枠組み)を持っているかを確認し、そのフレームを掛け替えることで意識や気分を変えるというもの。

そのため、相手が捉えているフレームがプロセスだったらリザルトへ、リザルトだったらプロセスへフレームチェンジすることでリフレーミングがうまく働き、さらに肯定的(ポジティブ)で相手を誉めるような声がけが効率的でしょう。

例えば、「私は優柔不断だ」と発言した人がいた場合、この「優柔不断」が《迷う》という〝プロセス〟に視点を置き、なおかつその「優柔不断」に対して否定的(ネガティブ)だという評価をしている状態だと分析できるでしょう。

そのため相手が思っている《迷い》という〝ネガティブマインド〟を払拭するためリフレーミングを掛けていくことがこの会話のチャレンジとなります。

そしてのこの《迷い》は目的(ゴール)に対して選べない状態であるため「優柔不断」は〝プロセス〟だと分析できます。

そのため、評価点のフレームを〝リザルト〟に置き換えるため、例えば「迷って生み出した答えはいつも素晴らしい」とか「そういう人ほど失敗する確率は少なく、幸せになる確率も高いはず」とかいうような、《迷い》の先にある〝リザルト〟にフレームチェンジする事で「優柔不断」に対する評価が変わり、また「優柔不断」を受け入れ否定的(ネガティブ)な考えすらも無くなるかも知れませんね。

また同様に、例えば「コドモがお皿を割った」という〝結果〟が出てきた場合で、頭ごなしに怒ったり叱ったりするのではなく「反省している」ことや「割れたお皿を触らなかった」こと、もしかすると「お片付けを手伝っていた」というような〝プロセス〟があるかも知れませんね。


■3:チャンクアップ・チャンクダウンをする。

そして最後はフレームを見つけやすくするための分析手法《チャンクアップ》と《チャンクダウン》を紹介します。

まず言葉の定義から整理すると、【チャンク】とは「情報のかたまり」のことを指し、伝えたいメッセージの視点やカテゴリーのようなものです。

そして人の行動や思考は複数のチャンクを組み合わせてコミュニケーションを取っていると心理学では考えられております。

またNLPでは、このチャンクという概念を使ってコミュニケーションを最適化する考えが多く、また「話をまとめる」「状態を仕分ける」「内容を順序立てる」というチャンクの整理やチャンク単位でプロセス/リザルトのフレーム化する考えを【チャンキング】と呼んでいます。

そして相手の話をチャンキングしてそのチャンク単位で行動や感情の整理整頓するのがカウンセリング手法ですかね。

そして次に《チャンクアップ》とは、今捉えているチャンク俯瞰的な視点でとらえたり、抽象化したり、時間軸を取り入れもっと大きな視点まで高めること。

また《チャンクダウン》とはチャンクアップ逆で、チャンクを細かく分けて具体化する考えです。

そう、先ほどの図は既にチャンクアップとチャンクダウンの要素が含まれてました。

例えば「食べ終わった食器を片付ける」をチャンクを使って説明する場合、先ず「片付ける」という行為はプロセスだということがわかります。

そしてこの「片付ける」をチャンクアップするのであれば「食後のマナーを守っていると」とか「主体性を持って行動している」というようなプロセスにフレームチェンジすることができ、この視点なら誉めポイントも増えますよね。

そしてチャンクダウンするのであれば「食器をキレイ重ねた」とか「落とさず持てている」というように捉えることもできるでしょう。

そして、日頃からこのようなチャンクやフレームの視点を持ってコドモと接していれば先にお伝えした「コドモがお皿を割った」というリフレーミングもできるようになりますよね。


■まとめとポイント

上手く誉める技術であるリフレーミングは捉え方(プロセス/リザルト)とチャンク(情報のかたまり)を意識する事で誉めるための切り口を見つけるお話をしました。

また会話の便宜上「誉める」という表現を使いましたが、正確には「認める」という【承認】がモチベーションの維持やレジリエンス(折れない心/逆境から立ち戻る力)を育みます。

それと、具体性や比較対象のない「誉める」はただの〝おべっか〟や〝媚びへつらい〟でしたありません。

そのため「誉める」と「認める」を使い分けること、そして全ての行為を「認める」ことができれば、日々イライラや怒ってばかりいる生活から抜け出したり、嫌な相手でも「認める」ことができるようになるでしょう。

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