絵本が美徳と優しいココロ育む|知育に必要な5つの価値【子育て科学】
2016/07/26
幼児教育を進め、知力・体力・気力(精神力)・記憶力という能力開発が出来たとしても〝善悪の判断〟や〝間違った能力の使い方〟をしては意味がありません。
今回は【知育に必要な5つの価値】最後となる〝美徳〟について理解を深めるとともに、私が考える道徳心や絵本の素晴らしさについてもお伝えします。
■美徳とは?
いつもながら、言葉の意味からその本質を見抜くパターンで話を進めることします。
先ず美徳の〝徳〟とは「人間の持つ気質や能力に、社会性や道徳性が発揮されたもの」とWikipedia先生が仰ってます。
なのでこれまで紹介した知育に必要な5つの価値に社会性や道徳性を加えれば良いということですね。
そして〝美徳〟は徳の美しく状態。
「ほめるべき、うるわしい徳。人として望ましいりっぱな心のあり方や行い」
と考えるようGoogle先生も仰ってます。
なので、ここで考えなければいけないことは【美しい】と評価するのは自分じゃなくて他人(社会性)だから、社会通念的(誰もが認める)ルール(道徳性)と比べて模範となる存在であることが美徳を得る条件だと考えられます。
これって親が教えるしかないですよね?
また子供はまだ未成熟だから、親や教育機関が情報(知識・感情・価値観)を伝え、今後は善悪真偽を〝自分で判断〟できるようにならなければなりません。
そのため、この〝判断〟ができない、〝判断を誤る〟ことを軌道修正することで徳や美徳を理解していくことが教育方法となるでしょう。
■どう美徳を教えるか?
では具体的な方法を考えてみます。
美徳の心を得るためには先にお伝えしたとおり〝トライ&エラー〟の繰り返しで、大人と違い自己学習ではなく、親や大人(本質を理解している人)の指南や軌道修正が必要です。
そのため、いつ何時でも学習機会があると考え、親(自分)ができる範囲で社会性や道徳性を教える心掛けが必要です。
またもし自分以外から知り得た判断基準行動をした場合に、ちゃんと〝自分以外〟だと気付くことと、その情報源を確認すること、その判断基準に誤りがないかを確認すると軌道修正しやすくなりますね。
■数をこなすには絵本!
先にお伝えした〝生活の中で常にお勉強〟は重要なんですが、時間とタイミングが合わない可能性と、美徳に必要な情報を網羅的に知り得ない可能性がある。
そのため意図的に道徳性や価値観を理解してもらうには絵本がよく、尚且つ〝読み聞かせ〟を推奨します。
その理由として、先ず絵本は物語を通じて知識や価値観を知ると共に、行動や感情を疑似体験することができるものです。
そもそも昔話の多くは〝仏教童話〟といい、仏教の教えをコドモ達に伝えるものだったり、グリム童話も宗教観を教える=つまり価値観であり善悪真偽の教えを伝えるものであります。
また〝読み聞かせ〟は親子から伝えられるという信用性や、途中で質問をしたり、過去や新しい情報を付け加えることもできるため、コドモへの影響力は映像系メディアより高いはずです。
また寝る前の読み聞かせは〝睡眠学習〟という方法があるように、記憶への定着率は高いです。
また4つ目の価値でお伝えした〝エビングハウスの忘却曲線〟の理論を考えた場合、時間経過による忘却は新たな情報の追加による影響とも言われているので、〝寝る前の読み聞かせ〟は美徳や人格形成に役立つと考えても良いでしよう。
読み聞かせは大変ですが、我が子のためには頑張ってみては如何でしょうか?
■我が家の絵本読み聞かせ
我が家ではママが頑張ってくれて、3歳を過ぎてから寝る前の読み聞かせをしています。
また今では一緒に図書館に行って好きな絵本を借りてきて、毎晩寝る前に絵本を読むことを楽しみにしてます。
また、20時を過ぎると通常絵本を一冊読み聞かせるところを〝一話限定〟にすることや、その日の行いが良いとご褒美に絵本を二冊読むなどのルールをつくって楽しんでいるようです。
また休日だと私も夜絵本の読み聞かせもするし、本を読み聞かせる機会は夜に限らず、ある意味〝遊びの一環〟として取り入れてます。
■本は世界を広がる
今回は美徳について、また美徳のココロを得るための親の対応、絵本の読み聞かせによる疑似体験と催眠学習などの効果についてお伝えしました。
また知育全般に言えるのですが、基本的にコドモは好奇心の塊です。
なので、その好奇心を伸ばし経験として身体に覚えさせれば自ずと能力は伸びるでしょう。
そして、好奇心の伸ばし方として親が〝5つの価値〟を念頭に置き節し続ければ必ず良い成果が出てくると私は信じます。
また親が〝知らない〟〝やらない〟という理由でコドモの成長に影響を与えたくない。
またやるからには平均点以上の目指して頑張る!
これが私の中にある大切な価値であります。