脳科学で学習効率を高める!一番やさしいNLP:VAKモデル【子育て科学】
2018/10/24
今日は幼児教育と心理学の融合。
NLPと五感のお話です。
また早速ですが皆さん、【優位感覚】ってご存知ですか?
これはNLP(心理学)の〝VAKモデル〟というを【五感】に関する考え方で、ヒトにはそれぞれ五感の中でも得意(優位)な感覚があるという意味です。
この優位感覚、今までお伝えしたコミュニケーション理論や知育に必要な5つの価値を実行する上で非常に!非常に重要な考え方で、何かを教えるときにコドモの【優位感覚】に合わせてサポートすれば学習効率や身体能力が高まると言われています。
これって凄い発見ですよね!
今回はこの【優位感覚】について、私なりに噛み砕いてなるべく専門用語を避けて、明日から使えるかたちを目指してお伝えします。
■五感を科学する
先ず重要な【優位感覚】を知るために基本的な〝感覚〟についてお伝えします。
先ず、ここでいう感覚とは〝五感〟です。
この五感は、ヒトが誰でも持っているもので、視覚・聴覚・触覚・臭覚・味覚という5つ分類をしています。
この五感は、ヒトが生活する上で情報(知識・感情・価値観)を出し入れする際に利用しており、別の言い方をすれば、全ての情報は五感に部類できるという考えができます。
これって本当か?
先ずは以下の表をご確認ください。
この表は五感を使ったコミュニケーションの種類を体系化したものです。
横軸は取り込む(情報取得/インプット)から考える(情報処理/プロセス)、伝える(情報発信/アウトプット)までの流れで、縦軸は五感を〝脳の用途別〟に分類したものです。
こちら解説すると、横軸は意識・無意識必ずこのような手順を取っており、生活の中で絶えず行われている情報処理のようなものです。
そしてこの情報処理において、〝脳の用途別〟とはどういうことなのかを説明します。
◆視覚(Visual)
これはストレートに考えると目で見ることになりますが、心の中でのイメージや色彩・カタチ・柄、光の明るさや大きさ・奥行き・広さなどによる非言語のコミュニケーションも視覚に含まれ、〝映像〟に関わる全てのことが視覚脳を刺激しています。
◆聴覚(Auditory)
これもストレートに考えると音となるのですが、脳の使い方として① 耳で言葉や音聞いて情報を得ることと、② 文字として言葉や擬音を読むことは両方とも聴覚を使っていると言われてます。
この理由について、①は直接のインプットなので分かりやすくのですが、②は心の中で〝音読〟しており、その際に文字情報を音声情報に〝変換〟して理解しているから脳として聴覚を使っているようです。
またこの〝変換〟と同時に過去の記憶(知識や経験に紐付くデータ)を呼び起こして効率化を図っていたり、情報の中から〝法則〟を見つけたり、〝本質〟を分析したりしてもします。
あと、論理的に考え分かりやすく伝える(ロジカルシンキング)には〝リズム〟や〝テンポ〟〝ボリューム〟など音感的な要素が必要ですよね。
以上、聴覚をまとめると〝音と情報〟など【左脳】を使うものがが聴覚脳を刺激するものとなります。
◆体感覚(Kinesthetic)
先ずこの体感覚は視覚と聴覚以外を全てまとめているものです。
何故か?というと、五感の触覚・味覚・臭覚は全て体に直接触れて情報を得るものだからです。
触覚は手や肌で温度や質感を感じるもの、味覚は舌で甘い・酸っぱい・辛い・苦いなど、臭覚は鼻の粘膜で超微量物質を吸引することで良い匂いや悪い匂いという情報取得をしてますよね。
それと体感覚には〝感情〟が含まれます。なぜか?といと、簡単に説明すると〝心はカラダで感じるもの〟でまた嬉しい・楽しい・悲しい・辛いなどは言葉より表情や見た目などのボディランゲージで読み取りますよね。
また感情の変化は体調やカラダの動きに影響しますし、興奮すればアドレナリンが分泌するなど感情とホルモン分泌には関係性があることも感情が体感覚脳を刺激していると考えられます。
五感を脳の使い方で読み取る=VAKモデル
話が少し長くなったのでもう一度先ほどの表を出します。
五感を脳の使い方で分けましたが、この3つ分け方を使ってコミュニケーションの改善をするのがNLPのVAKモデルというもので、名称は視覚・聴覚・体感覚の英単語の頭文字を取ってVAKとしてます。
そしてNLPでは、数多くのコミュニケーション事例をVAKモデルを使って分析したところ、その人がよく使う感覚や得意(優位)して使う感覚があることに気づきました。
これが一番最初で伝えた【優位感覚】で、バランスは人それぞれではありますが、誰にも必ず【優位感覚】があるという理論(モデル)をNLPが発見したのです。
そのため、自分の優位感覚を知ることと、コミュニケーションにおける相手の優位感覚を知ることができればコミュニケーションでの同調率が高まることにつながるということです。
「話がかみ合わない」
「理解してもらえない」
「何を言っているのかわからない」
など、相手に伝わらないことってよくありますよね?
また何度言っても間違えたり覚えが悪かったり、コミュニケーショントラブルの原因はキャッチボールする情報の表現方法やお互いのVAKモデルの違いかも知れません。
■VAKモデルを詳しい知り、自分の【優位感覚】を知ろう!
では、この万能コミュニケーション理論〝VAKモデル〟を詳しく学び自分の【優位感覚】を知るには診断テストを実施するのが一番です!
こちらについては以下URLからアンケートに答えてじっくりと確認してみてください。
◇NLPタイプ分け診断
http://www.sinritest.com/brain/NLPvak.htm
いかがでしたか?
噂によるとiPhoneだとうまく動かないらしい・・・。
それと大変申し訳有りませんが、VAKモデルの詳細については上記URLやGoogle先生に聞く(VAKモデルを検索する)ことでいくらでも出てきますので私からはお伝えしません。
私がVAKモデルを胸張ってお伝えするのもおこがましいですし・・・
■しかし、だがしかし!!
VAKモデルは非常に重要です。
これを使わなければ学力やコミュニケーション力を効率よく鍛えることができないとも思ってます。
しかし、コドモのVAKモデルを知る方法や育児に役立てるお助けサイトがない!ということに気づきました。
これは大変です!
なのでこれから私なりに情報を集めたり周りを観察して〝コツ〟を掴んで今後ご紹介しようと思ってます。
ちなみに我が家の理子さんは〝超〟が付くほど【聴覚優位(A)】で、続いて【体感覚(K)】、【視覚(V)】かなっと思ってます。
こちら私の勘で、行動から特性を探るしことや色々なテストをして気付けたのですが、おおよそ〝パズル好き〟だったり〝外国語〟や〝文字〟への興味が高かったりというところから推測してます。
またVAKモデルは五感と脳の使い方なので、年齢問わず何歳からでも意識してコミュニケーションを取ることをお薦めします。
こちら例えば言葉が理解できる2歳ぐらいコドモに対して牛乳をコップに注ぐことを教えるとした場合、以下のように説明の仕方で脳への刺激が変わります。
視覚的表現 :コップを良く見て注いでね!
聴覚的表現 :両手で持って斜めに注いでね!
体感覚的表現:ゆっくり落ち着いて注いでね!
これ、あなたはいつもどの表現に近い働きがけをしてますか?
また自分のコドモのVAKモデルがわからないときは全方位的にアプローチすることが良いでしょう。
この方法を取ればどこかにヒットするのと、結果として詳しく説明しているので理解力は高まると考えられます。
まぁVAKモデルがわかったとしても全方位的アプローチが一番良いのですが、全方位的だと話が長くなるので、先ずは全方位的なアプローチをして、コドモの反応でVAKモデルを読み取る方法が一番の近道かも知れませんね。
■最後&まとめ
今回の内容〝VAKモデル〟は如何でしたか?
このモデルは〝あたり前〟のことを科学的に解明したもので、NLPではこのようなあたり前だと思って考えたり行動したりしている《無意識の領域》を明らかにしたものです。
そのため、この《無意識の領域》を意識して《コントロール》できるようになることが様々な能力向上につながります。
最後にプロ野球選手でメジャーリーガーのイチロー選手の名言を紹介します。
「自分で無意識にやっていることを、もっと意識しなければならない。」
これからもNLPを中心に無意識の領域をご紹介しますのでご期待ください。
※2016年9月23日続編書きました!