目指せ秀才!コドモの優位感覚を見抜く~NLP:視線解析+VAKモデル~【子育て科学】
2018/10/24
今回は以前お伝えしたコンテンツ〝脳科学で学習効率を高める!一番やさしいNLP:VAKモデル〟の続編です。
またVAKモデルを育児や知育に使うため、先ず相手の優位感覚を知る必要があり、今回は〝目の動き〟や〝言動〟から優位感覚を読み取る方法についてお伝えします。
■仕組みはカンタン!視線解析
先ずこのの図を見てください。
これはコミュニケーションで相手と向き合っていることを想定して作ったものです。
そのため左右の記載が逆になっており、自分に置き換えたときとは違うのでご注意ください。
そして、この図では相手が何かを考えている時に〝どの感覚を使っているか?〟について、相手の目の動きで読み取ることができる画期的な分析手法です。
そのためこの図を覚えて、コミュニケーションの相手に何か質問をして後、相手がモノゴトを考えているとき〝どの方向に目を向けているか〟によって使っている感覚と、その内容が〝過去or未来〟どちらのことを考えているかを知ることができます。
これ、人類であれば万国共通で8割方の人が左右をこの図のように〝脳の使い方〟をする人でようです。
こちら、信用できないならちょっと以下の質問でやってみてください。
【視覚的記憶】昨日食べたお昼ご飯の内容
【聴覚的記憶】学生時代好きだった曲、アーティストのメロディー
【内部対話】最近の悩みごと
どうでしたか。
稀に【逆】の人も居いるので注意は必要。
ちなみに私と理子さんは【逆】です。
これは2人とも左利きだからという理由があるかもしれませんが、右利きで逆の人にも何人も出会ったことあるので利き手との関係性はそんなに高くないと思ってます。
またこの分析手法は、目の動きと脳の動きが連動していることにNLPの創始者らが気づき、またVAKモデルと合わせて〝脳の使い方のクセ〟を読み取る際に役立つことにも気づいたことがはじまりです。
そしてこの視線解析は、現在NLPに限らず心理学や脳科学を使ったカウンセリングのスタンダードな手法として幅広く根付い利用されており、詳しく知りたい方はGoogleで〝視線解析〟と検索すれば出てきますので合わせてご確認ください。
■VAKモデルと組み合わせて考える。
上の図は以前VAKモデルを紹介した際に使った図です。
この図の縦列まん中【考える(内部処理)】のときに意識が脳へアクセスしているので、この際の視線を解析すればどの感覚へアクセスしているかがわかります。
またどこの感覚へアクセスしている頻度が多いかによって優位感覚を知るきっかけとなり、特に〝過去〟の記憶へアクセスしている際が最も特徴が出ると考えられております。
この理由として過去の情報は覚え易い(記憶しやすい)感覚で貯蔵されていると考えられているため、アクセス数の多さが優位感覚だという傾向に有るからです。
これはあくまでも傾向です。
誰でも五感は持ってますし、必要な時にはその感覚を使うので中長期的に洞察して優位感覚を調べた方が良いでしょう。
また考え出した答えについて、その答え方はにも優位感覚(考えた結果)が反映されているので、以下の観点で洞察すると読み取りやすくなるでしょう。
・景色や場面など【映像】をもとの説明が多い、もしくは最初にいう。(視覚)
・数値や文字といった【情報(データ)】をもとの説明が多い、もしくは最初にいう。(聴覚)
・ホント・ウソや好き・嫌いといった【感情】の説明が多い、もしくは最初にいう。(体感覚)
人は覚えやすい方法で覚えるのが一番しっくりするので、この傾向が目の動きにでることと、話の構成も優位感覚の傾向がでるので【考える(内部処理)】と【伝える(情報発信)】における傾向が優位感覚を調べるのが良い方法と言えるでしょう。
■ジェスチャーでも読み取れる
ここまで、視線解析とVAKモデルを使い優位感覚を調べる方法を見てきました。しかし視線に限らずジェスチャーでも読み取れる傾向があります。
◇視覚優位
何かを考えるときに目線だけではなく顔も上を向いている傾向があります。
また何かを説明する(伝える/情報発信)のときに指を使って空間に絵を書いたり手で形を表現したりする=視覚で伝えようとする傾向があります。
◇聴覚優位
考えるのゼスチャーは上の写真のようにコメカミや眉間に手を置く傾向があります。
これは目を中心に〝水平位置〟であり、聴覚脳を使う左右にアクセスしている傾向です。
またアゴに手を当てて正面を向いているジェスチャーも聴覚脳へのアクセスです。
そして何かを説明するとき(伝える/情報伝達)は、あまりジェスチャーをせず〝伝えたいことが3つあります!〟といったような数字を使って説明したり、結論と理由を分けて説明したりと、論理的志向型の発言が多い傾向にあります。
あと余談ですが、IT系の人は聴覚優位が多かったりします。
◇体感覚優位
体感覚優位の人は考えるとき斜め下を見るのですが、同時に写真のように手を頬につけて考える傾向があります。
これは片手だったり両手だったり、また体感覚優位に限らずこのジェスチャーを取っているときは【内部対話】なので、自分の感情と会話しているときのジェスチャーです。
また何かを説明する(伝える/情報伝達)ときは顔の表情が豊かであることと、手を広げたり叩いたりしてカラダを使って大きくアピールする傾向があります。
コドモの場合はあまりジェスチャーに現れないかも知れませんね。
しかし説明のしかた(伝える/アウトプット)には傾向がでるので注意深く確認して見てください。
■最後に&まとめ
今回の内容は視線解析とジェスチャーを使って優位感覚を調べるという内容でした。
また優位感覚を知ることを知育効果を高めることであり、コドモの優位感覚に合わせて学習方法を考えたり、お願いごとや躾の仕方を優位感覚に合わせたりすることを目指します。
そのためには先ず相手の優位感覚を知る前に自分の優位感覚を知り〝自分の伝える/情報伝達を相手の優位感覚に合わせて変換すること〟が必要です。
また次回はこの〝自分の伝える/情報伝達を相手の優位感覚に合わせて変換すること〟について深堀りすること、また以前お伝えした何故ケンカになるのか?(コミュニケーションエラー)についてVAKモデルの観点を取り入れ再考察します。