色彩を使って子育て科学するシリーズNo.1【色彩生理編】
2018/11/01
色彩をイロイロ使った遊びやオシャレは楽しいですよね? また幼児教育において色彩は書かせられないものです。
そのため、今回は私が保持している色彩心理診断士とデジタル色彩士の知識をもとに、色の仕組みと子育てに役立つアイデアを2回に渡ってご紹介します。
色の本質をしっかり理解すれば、必ずセンスアップにつながりますよ!
■色は光
先ず最初にちょっと理科のお話。
先ず色は光であると認識してください。その理由として、色は暗闇の中確認ができず、光を当てられないと見えません。
厳密にいうと、光の中にある虹色要素(可視光線帯域)の一部が物体に反射して目に映ることで色を確認してます。
こちら例えば、リンゴが赤く見えるのはリンゴに当たった光の赤色要素だけがリンゴの表面で光を反射して、その光を目の網膜が捉えて脳が『赤』と認識したという流れです。
またテレビやスマホの液晶画面のように物体ソノモノが発光しているものもあります。
この場合、LED電気が光の三原色(赤緑青)のバランスを調整して色や映像を作ってます。
色についてもっと詳しく確認したい方ははこちらをどうぞ。
取り急ぎ『色は光だ!』とだけ覚えておいてください。
次はちょっと目と脳のお話。
光を受け取った目は網膜の中で光(モノ)の情報を電気信号に変換して脳へ伝達します。
そして脳にその情報が到達して初めて人は色を「認知」するという仕組みで、脳まで伝達しなければ目でモノを見ていることすら認識できない訳です。
また、その電気信号は脳へ伝達する途中で、様々な脳内組織を刺激して無条件にホルモン分泌をさせてます。
以下の表は色とホルモン分泌の関係をまとめたもので、光と人体に関する本やWebサイトの情報を自分なりに集約しました。
色が持つ「無条件」って、凄いのですよね!しかしちょっと怖い。。。
またホルモン分泌は体調や感情に大きく影響を与えるので、色を見ただけで興奮したり具合が悪くなるケースもあるでしょう。
例えば勝負パンツを赤にしている人は、赤いパンツを見てアドレナリンの分泌を促して興奮状態を維持しようとしている表れ。
またJR山手線のホーム端にブルーライトを点灯したことで飛び込み自殺の件数が減ったってのも色が持つ生理反応を利用したもの。
・参考:青色灯設置により、列車への飛び込み自殺が減少 (東京大学記事)
http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_241009_01_j.html
交通標識の色も生理反応を考慮したJIS規格に則って配色されてます。
また市区町村では街の景観を維持するために建物の色に規制をかけるのは、色は単純に見た目だけの問題ではなく色が持つイメージ=脳の反応を考慮していると言っても過言ではないと思います。
色の生理反応は様々なところで活用されてますね!
■色の生理反応を子育てに役立てる
色と生理反応の関係が理解できたら、次は子育てへの活用法です。
先ず、コドモはコミュニケーション理論でもお伝えしたとおり、知識と価値観が少なく、また感情でモノゴトを判断してます。
そのため、コドモは大人より色からの生理反応影響を受けやすいと思ってください。
またこの生理反応には基本年齢による有無は無いので、生まれた直後からホルモン分泌により体組織(成長)へ影響していること、また感情(性格)形成にも影響を及ぼしていると考えても良いでしょう。
そして、色彩の生理反応を育児に役立てるのなら、先ずお家のインテリアや照明、コドモの服装と親の服装を整えるのが分かりやすいですね。
例えばお家のインテリアや使っているモノや服装が、とってもたくさんの色や柄を使っているものは生理反応的に脳の刺激を活発化させているため、脳への情報伝達は『チカチカ煩い』状態です。
そのため、もし落ち着きが無いコドモも育てているのであるばガラっと見直してみる価値はあります。
同様に、モノが散らかっている状態も〝脳刺激チカチカ〟なのでストレス反応を引き起こし、そこから素行につながるといっても過言ではありません。
また寝付きが悪いコドモの部屋は壁紙をブルーにしたり、あえて暗くせず部屋全体をブルーにできる照明を取り入れるのも良いでしょう。
そのほか注意点として、0歳とか乳幼児期は目の訓練や脳の発達に刺激は必要なので、さほど気にしないでも良いかと思います。
うまくコドモに良い色彩環境をデザインして教育や発育に役立てて下さい。
今回は色の基礎知識と生理反応についてお伝えしましたが、色にはまだ不思議なチカラが有りとても楽しいです。
チャクラ・陰陽五行・風水・オーラソーマ・・・
色彩を使った占いや・セラピーは沢山ありますね。
そして次回は【色彩心理】を中心に、色彩分析や診断についてお伝えしようと思ってますのでよろしくお願いします。