コドモとココロ:子育てを科学して楽しむ!育児・知育・学力アップの論理的なアイデア

認知心理学・色彩心理学・行動経済学などを活用して、論理的に子育て・育児やしつけ、学力アップ、非認知能力、ソフトスキルを磨き、自己肯定感を持って社会で生き抜く力を育む。コドココ理論育児 知育アイデア 国旗 学び方を学ぶ

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将来成功者になる子育てとは?

エビデンスに基づく教育(Evidence-Based. Education, EBE)」や非認知能力を鍛える子育て手法がはやってます。

これらの根本にはアメリカを中心とした所得統計の中長期的調査の結果であり、いわゆる「お金持ちと貧乏の差」を統計的に調べ、その要因にEBEや非認知能力があるとノーベル経済学賞を受賞したジーンヘックマンらが提唱しているところにあります。

しかしながら、これらのエビデンスの多くはあくまでも平均値お比べた所得の多さや、サンプルAとBを比べた際の差であり、所得が多い=成功者とは限らないという点を見逃してはいけないと私は思ってます。

所得が多いから幸せとは限りませんしね。

では、どうすれば良いのか・・・というより、何のエビデンスを参考にすべきなのか?ていう問いの方がわかりやすいですかね?


計画的偶発性理論

そこで、今回私がオススメするエビデンスは、計画的偶発性理論です。

まずはWikipediaの引用をご確認ください。

計画された偶発性理論(英語: Planned Happenstance Theory)とは、スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授らが提案したキャリア論に関する考え方。

個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される。その偶然を計画的に設計し、自分のキャリアを良いものにしていこうという考え方。

この理論について、詳しく知りたい方は以下の書籍をご確認ください。

そして、この書籍の内容を要約すると、まずクランボンツ教授が世の中の成功者へアンケートを取った結果、多くの成功者は学生時代や若かれし時に描いたキャリアプランやなりたい職業についてなかったことが判明。では、どのようにして成功者となったかを調べた結果、多くの人が予期しなかった(偶発的な)できごとに直面し、そのできごとから逃げ出さず、最終的にはチャンスに変えて成功への近道を手に入れていたことがわかったというもの。

そして、成功者が偶発的なできごとでチャンスを手に入れているのであれば、そのチャンス=偶発的なできごとが起こりやすいような行動を取ることが成功者への近道だ!というのがクランボンツ教授が提唱している理論です。


■偶発的なできごとを起こすには?

Wikipediaの記載内容続きをお伝えします。

その計画された偶発性は以下の行動特性を持っている人に起こりやすいと考えられる。

1.好奇心[Curiosity]

2.持続性[Persistence]

3.柔軟性[Flexibility]

4.楽観性[Optimism]

5.冒険心[Risk Taking]

この理論から、これら5つの行動特性を意識して育児に取り組めば、育児の中で偶発的なできごとが訪れ、そしてそのできごとが社会で生き抜く力を育むでしょう。

また別の見方をすれば、これらも非認知能力であるため、やはり幼少期に非認知能力を鍛えることは重要ですね。


■偶発的なできごとに気づかなければいけない

しかし注意しなければいけない点として、偶発的なできごとに直面しても、そのできごとに気付かなかったり、重要だと思わずに選択を誤る可能性があるということ。

そうならないために5つの行動特性を持って活動するのですが、実際は後になって「そういえば、あのとき○○の選択や行動をしたから成功者できた。」という後付けケースが多いと思います。

そもそも予想できない偶発的なキャリアの積み上げですからね。

そのため、将来や先のことを気にせず、目の前のできごとや与えられた使命を全うすることが本当に必要なことであり、具体的な行動だと思います。


■事例紹介?

それと、実は私、転職を10回して、様々な偶発的なできごとを乗り越え、成功者ではありませんが、特に不満なく生活できているというこの理論の実践者でもあります。

また私は10年ほど前にこの計画的偶発性理論を知り、今までの自分を振り返り、行動特性を調整した結果、家族と楽しく過ごせる家庭環境を手に入れたと思ってます。

そのため、我が娘にもたくさんの偶発的なできごと=経験を積ませ、社会で生き抜く力を育めればと日々頑張っておりますので、このブログを通じて、引き続き計画的偶発性理論の実践検証を続けていきます。

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