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学力向上のため、能力と効率を使いこなす【子育て科学】

2016/07/26

我が子の幼児教育や自己啓発について、より良く能力を上げるため効率よく取り組みたと考えている方は多いでしょう。

しかしこの〝能力〟と〝効率〟について、みなさん思い通りにコントロールできているでしょうか?

そもそもこの意味を理解して子育てに取り組んでいる人は少ないはず・・・。

前回、安心と満足の違いに関する記事が好評だったので今回は能力と効率について理解を深め、子育てや幼児教育における活用方法についてご検討いただければと思います。


先ずは定番、辞書を調べる

のう‐りょく【能力】
物事を成し遂げることのできる力。

こう‐りつ【効率】
機械などの、仕事量と消費されたエネルギーとの比率。

どうやら能力は目標達成に必要なチカラであることがわかりますね。

しかし効率がこのままじゃよくわかんない。

〝仕事量〟と〝エネルギー〟の割り算の解ではあるが、この2つの意味を理解しないと分からないらしい。

そのため、効率の意味を紐解くため、似たような言葉の〝効果〟と〝効力〟を調べてみた。

こう‐か【効果】
ある働きかけによって現れる、望ましい結果

こう‐りょく【効力】

効果を及ぼすことのできる能力。


能力と効率の関係が見えてきた!

効率の意味を辞書をもとに紐解いた結果、能力と効率の関係が以下3つにまとめることができた。

1.能力を使う力が効力。

2.能力×効力の成果物が効果。

3.能力×効力の生産性が効率。

そうなると能力と効力の違いが解りづらい。
この違いは何なんだろうか?
その答えを探るべく、今度は能力のみの生産性を示す〝能率〟について調べてみた。

のう‐りつ【能率】
一定時間内にできる仕事の割合。仕事のはかどり方。

なるほど!

能率は能力を引き出す時間のことを指していることが分かりましたね。

また一応念のため、効力→効果と同じように〝能果(能力の成果)〟って言葉も調べてみたがありませんでした。

なので、能力は効力を使ってしか成果は出せないということもわかりました。


車の運転に例えて整理しました。
ここまでのお話を例を使って整理します。

noryoku-1

能力は 物事を成し遂げることのできる力で、その力を出し切る指標が能率です。
これを車に例えると、トップスピードの限界点が能力で、トップスピードまでに到達するまでの時間が能率となります。
そして効力は、車を運転するごとができる免許証のような力であり、効率はドライビングテクニックに該当する部分。

いくら車にスピードを出す力があったとしても、アクセルとブレーキを含めたドライビングテクニックが無いと目標到達ができないこともある。

カーブでアウトインアウトをしないとスピードを維持できないし、100m先の信号が赤に変わったのにアクセルを踏み続け加速すれば無駄なエネルギー消費とも考えられる。

※この先止まることが解っていればアクセルを離す、もしくはギアをニュートラルに入れるのがエコドライビングです。


知育に必要なのは?

能力と効率の関係がわかり、今後意識して磨き上げるポイントがつかめました。

そしてどのように磨けば良いのか?

これは方法を見れば沢山あり、また家族の方針などにもより様々かと考えられ定義はできません。

しかし私は、親の役割が能力と効力を磨くとした場合、その行為は躾(しつけ)に該当するものだと考え以下の図のように考えてます。

noryoku-2

新しいことを学ぶことは可能性が広がることとなり、どんどん挑戦させたいものです。

しかし学んだことを自分の力として使いこなせるようにするための学習も必要です。

これは数学に例えると、足し算の計算方法の理解(能力)と、足し算を解くまでにかかる時間や間違えないために必要な思考プロセス(効力)は別ということ。

 知育は字のごとく〝育てる〟ことが必要なので私は能力より効力を注視してます。

どちらも必要なのですが、生まれ持っていない小さな能力でも効力をつければ十分武器になると思ってますのでね。


効力は〝やる気〟

そして知育において、能力を使いこなす力である効力は親の想いを実現する力ではなく、本人の動機・やる気など〝気質〟に関わる部分だと思います。

いくら能力があってもやる気が無いとダメだし、才能はあっても開花しないひとや親や周りのプレッシャーに負けて堕落した例もいくつか知っているはず。

気持ち=モチベーションを高められればチカラは沸きますからね。


まとめ

今回のお話では能力と効率の意味を理解し、幼児教育における役割を考えてみました。

また能力は基礎を含む〝知識〟、効力はやる気などの〝気質〟だというと考えを提案しました。

気質はココロであり幼児教育で一番注視すべきポイントでもあります。

そのため、今後より深く考察していきますのでご期待下さい。

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