優位感覚で【技術】と【技能】を鍛える!
…こないだ興味深い記事をみつけた。
■ADHDな6歳の息子、視覚優位を生かした学習法でこんなに変わった!
https://h-navi.jp/column/article/35026135
優位感覚については私も非常に重要視しており、このブログで何度もご紹介してきましたが、今回はこの優位感覚について、もう少し深堀りをして子育てに役立てられるよう【技術】と【技術】という観点を使って考えていこうと思います。
■感覚、それが大切
まず多くの人は、深く考えない“当たり前”の行動をとるとき、直感というか感覚を頼りにして判断しているものだと理解を改める必要があります。
その感覚はどうやって鍛えられたかを考えた場合、“過去に得た経験の積み重ね”です。
そしてその経験が行動に影響を与え、感覚で動くこと、すなわち無意識の領域で力が発揮できるようになるわけです。
■技術と技能
話の観点をちょっとずらして“行動”に注視します。
まず行動とは単純化すると身体を動かすことであり、また脳(意識)が身体へ指示を出して身体を動かす“技術”とも言えるでしょう。
そしてその技術を巧みに操り良い成果を出す能力“技能”です。
ちょっと難しくなったので技術と技能の違いを簡単な例で紹介すると、例えば『ラーメンを作る』について、“作ることができる”というのが技術の有無で、“おいしく作ることができる”というのが技能の違いということです。
つまり、技術の先に技能があるというものであり、また“知らないとできない”という言葉があるように技術には知識が必要であり、“練習しないとうまくできない”という考えがあるように、技能は経験の数が必要であることがわかります。
■知識・知能・知恵、そして技術・技能を高めるのが優位感覚
ここからが重要です。
まず、過去に『知識・知能・知恵』という内容で紹介しているのでこの3つの説明は省きますが、総じて頭を使い身体を動かすことに感覚が非常に重要であり、武道の世界の言葉でいう“心・技・体”の整合性を整えコントロールするものが感覚です。
そしてその感覚の根源には“五感”があり、五感を通じて全ての指示系統がつながってます。
その五感の中で自分が得意とする感覚が優位感覚です。
■鍛えるとは、続けること
優位感覚については過去のブログでもお伝えしたように、必ず誰もが持っているものであるため、うまく見抜いて同調させることで技術と技能が高まるでしょう。
また一時的な対処でなく常に優位を意識して働き掛けをするば技能と技能、あわせて知能や知恵も身につくはずです。
そしてこのようなアプローチはきっと親にしかできず、また一番接する時間が多い親が続けることが有意に働くでしょう。
またもしコドモが将来、家庭外学業やコミュニケーションなどで理解に苦しむようなとき、その理解の方法や解決へのヒントを与えるのが親の定めだとしたら、優位感覚を頼るのは賢明な選択だと思います。
■短所を鍛えれば長所も伸びる
最後の重要ポイントとして、優位感覚以外の感覚もしっかり意識的に鍛えて、結果すべての感覚が研ぎ澄まされれば“心・技・体”は完成されると思います。
このような意識(というか推測)を持って私は子育てに取り組んでおり、 よくご紹介する遊びや知育玩具、習い事などに多様性を持たせているのがこのような意図があるからです。
また技術と技能という観点では記憶力も確実に優位感覚と結び付けた方が効率よく鍛えられるでしょう。
■4月から知力・学力強化が始まります。
良くも悪くも義務教育という制度がわが国にはあって、みんな同じ教育を同じペースで学んで行きます。
また入学する一年生は新しい環境で新しいお友達と過ごすという、精神衛生的にもバランスが崩れる時期でもあるため、協調性や柔軟性が求められる時期でもあります。
そう、わが子も4月から一年生です。
先ずは第一ピリオドとして所謂“小学一年生問題”をクリアすべく肉体的・精神的な準備を整えてきており、また優位感覚を意識した親子学習は生まれてからずっと取り組んでいるのでまぁ心配はしてません。
しかしこれまでの取り組みが知力・学力にどう影響するかはこれから解ってきます。
なので“技能”を鍛えるには親も成長しないとダメですね。