ご褒美でも知育。
2017/05/18
以前、『モノでも釣る「しつけ」の賛成論』でもお伝えしましたが、我が家は道徳的な行動の理解と体現を目指し、明確な目標と達成基準を設け、尚且つ報酬による動機付けも加味して「しつけ」をコントロールしてます。
その一環として活動してた「ごはん残さず食べられますか?スーパーチャレンジ」が3月31日を持って無事終了しました。
このチャレンジ内容について簡単に触れると、毎回の出されたごはんを完食させることでシールを貼ることができ、12月~3月のうちパーフェクトにできた月が4回だと一番欲しいモノが得られ、一回でもミスをするとその月は未達となり、最終的に得られるモノのグレードが落ちる仕組み。
またグレードが低いモノは全く欲しくもない、逆にいらないモノを設定する事で回避欲求による行動推進力が得られ、また100回目や150回目といった節目の日には大好きな外食を得られるという小さな目標と報酬を設定して12月中旬から合計309回全て達成しました。
また念のためお伝えしておきますが、このチャレンジで目指す「しつけ」とは、ただ単純にごはんを完食する「行為」を体得するのみではなく、出てきた食事の栄養バランスや食事を作ってくれた人の思いをくみ取ること、また行儀よく食事をすることなどがコントロール領域です。
そのため、この視点で振り返っても今回のチャレンジはうまくいったと思ってます。
■ご褒美はミニーマウスのビーズ?
こちらの商品、実は何かのきっかけでコドモから欲しいとリクエストがあり、我が家はお小遣い制なので自分のお金購入するように伝えれば良かったのですが、色々考えチャレンジ化して得た代物。
またこれはネット通販で980円(送料込み)で販売されているモノで、非常にお手軽であることと、ミニーマウス風のパッケージが価値を高めてますね。
そしてこのビーズ、よく言く細かい手作業をする事でアタマの回転や集中力が身に付くことと合わせて、色彩やパターン認知に関する学習も同時にできます。
方法はいたってシンプルで、先ず何も伝えず好きなように作らせます。
ビーズ作りは初めてではなくないので、何らかので先ず一つできあがりました。
ある意味個性的ですがファッションとしては少々荒削り。
そしてその作業の間、私は色彩の統一性とパターン、また形のパターンを教えるため以下のサンプル作品を作りました。
これ自体のセンス抜群さておき、彼女には以下5つのポイントを強調して教えました。
1.全体を【暖色系】でまとめた。
2.ブルーを【アクセントカラー】にして中心に置いた。
3.中心から【シンメトリー】に色と形を揃えた(一部間違えましたが・・・)
4.色は三色を繰り返して使う【パターン】にした。
5.形は三個で一回り小さくなる【パターン】にした。
このことを聞いて彼女は驚きというか、新たな創造性に火が着き早速次の作品を作り出しました。
パターンを意識したのか、先に入れた色を意識しながら真剣に作り出しました。
また追加アドバイスとして、3つ並べる色が同系色だと落ち着いた雰囲気になり、違う色をバラバラ使うと賑やかになるとか、一番大きいビーズのアクセントカラーが全体の雰囲気を作るなど、ここぞとばかり色彩学を教え込み完成しました。
三原色と意図的にピンクを取り入れたようで、本人はとてもお気に入り。
またこの作品はいつもお世話になっているパターンブロックの先生にプレゼントすとか(笑)
また芸術に置けるパターンの重要性や、あえてパターンを崩したり、常識と比較して違いをアピールしたりすることも芸術であること、すなわちパターンが絶対ではないことも教えてました。
まぁとにかく、ビーズを作る行為だけを楽しむ訳ではなく、ちゃんと美的感覚や相手を思って作る心も芽生えることを影から見守ってます。