【脱!先延ばし】時間割引率を高めてませんか?
2018/12/01
世の中、今すぐやらなくても良いと思って先延ばしをしまうことがたくさんあります。
・貯金
・禁煙
・ダイエット
・不摂生
・勉強
・親孝行
これらがうまくできない人の多くは、今の快楽か?将来の安定か?を深く考えず今の快楽を無意識に選択してしまうようで、このような行為を行動経済学では『時間割引率』という単位でそれらのモノゴトを捉えています。
■時間割引率とは?
ざっくり言うと、時間をかけて得られるモノを失ってでも今すぐをラクをしたいという考えで、将来の価値を値引きして今手に入れる行為の例え。
例えば、タバコを吸う人は将来ガンになる可能性が高く、死亡確率も高くなるにも関わらず、今リラックスするためにタバコを吸う行為で、この場合は『寿命』という価値を値引きしているかたちとなります。
勉強には将来『報酬』が良くなる可能性があるが、スマホゲームにはその可能性がない。
そのためスマホゲームにハマる行為は将来の『報酬』を値引きしてますし、また課金する行為は『貯金』で得られる価値を値引きしていることになる。
この時間割引率(もしくは双曲割引)の詳しい内容はGoogle先生に聞くとしましょう。
■コドモに時間割引率を教える
非認知能力の必要性を訴える例として良く出てくるマショマロテストはこの時間割引率の個人差を図るようなモノ。
またご存知かと思いますが、幼児期において気質や性質といった生まれ持った能力(非認知能力)の鍛え方・使い方が将来の報酬に影響を与えると行動経済学の第一人者が言ってますし、統計的な調査で証明されています。
そのため、忍耐力ややり抜く力(グリット)を鍛えるため『我慢させる』を意識して非認知能力を鍛えようとする人がいます。
しかしそれはちょっと間違える可能性があり、正しくは『結果、我慢している』という状況が行動経済学でいう自滅選択を避ける行為になります。
■母親の時間割引率は高い
この時間割引率、母親が自分の価値や利得を優先する事が原因でコドモの将来を非常に高く割引いてしまうことはありませんか?
「早く!早く!」みたいな言葉でコドモをあおったり、子供にとってはよくわからない理由でモノゴトを強制したり・・・。
また幼児教育を時間割引率的な観点で考えた場合、よく言う早期教育をすると今の学力は高まるが脳が育たないのでキレやすい(ストレスに弱い)コドモになると言われますが、これは将来の安らぎや人間関係で得られる価値を割引している状態と考えられます。
あと、値段重視で安いジャンクフードばかり食べていると将来の健康価値を割引き医療費を増額させているようなもの。
ちょっと気をつけてくださいね。