コドモとココロ:子育てを科学して楽しむ!育児・知育・学力アップの論理的なアイデア

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男性は【かっこ悪い】、女性は【もったいない】を避ける欲が強い、コドモも同じか?

過去に心理カウンセラー育成学校へ通っていた際、講師の人から「日本人は損失回避欲が強い」という話をもらいました。
理由として、限定品やプレミアというモノゴトに強く反応したり、何かあったとき用の〝予備〟を買い込むような、【機会損失】を逃さないための行動はよくTVなどでも紹介されております。
そして、このような行動に対して、ふと男女差はあるのか?という問いを持ち、いろいろ考えた結果、男性は【かっこ悪い】、女性は【もったいない】」が強いという持論にたどり着きました。
どちらも損失回避欲ですね。その違いを確認してみましょう。


■男性は【かっこ悪い】を避けるのはなぜ?
まず、日本の男性に多くはオリジナリティ(独自性)よりアベレージ(平均)を求める傾向があり、
女性は逆(アベレージよりオリジナリティ)を求める傾向があります。

この傾向、化粧品関連のTVCMを使って説明すると、女性化粧品の場合「もっとあなたらしく!」というようなオリジナリティを出そうという訴求が多く、男性化粧品の場合「抜け毛が気になる」「油汗ベトベト」というような〝他者と比べて〟アベレージが劣っているという訴求が多く使われており、男女の違いをうまく捉えているところがわかります。

そしてこれ、実は以前お伝えした『気質』の違いであり、NLPメタプログラムでいうと【方向性】における「目的志向型(towards)」と「問題回避型(Away From)」の違いでもあります。

【参考】『気質』に合わせた教育~NLPメタプログラム入門~
https://kodokoko.com/2017/12/09/nlp_metaprogram1/

あわせて、男性は女性よりも〝他者と比べて〟を非常に気にする傾向があるため、結果として【かっこ悪い】を避けるし、【かっこ良い】を求める傾向にありますし、もっというと男性が女性より自己中心的、女性が協調性を重視するというところも男女の差に影響していそうです。


■女性は【もったいない】
男性に比べ、女性は〝他者と比べて〟ということへのこだわりが低いということはなんとなく理解できるかと思います。
しかし、そもそもですが、何事においても良し悪しの判断は比較対象があってこそです。
例えるなら、天使は悪魔がいないと存在価値を樹立できず、天使しかいない世界は全員「普通の人」になるということです。
では女性はどこを比較対象にしているのでしょうか?
これ、大まかにいうと、〝自分自身〟の感情や労力、過去の経験だと私は思ってます。
そのため、「もっとあなたらしく!」という訴求は本来(自分の心で想っている)自分と今現在の自分とのギャップとなり、将来訪れる自分の容姿や感情に対しての〝損失回避欲〟が発生します。
別の言い方をすると「今ここで、行動しないと将来に損をする!」や食べ残しなどでよくある「せっかく作った手間やコスト(材料費)を無駄にしたくない」というのが【もったいない】の本質かと思ってます。


■男:かっこ悪い V.S 女:もったいない
ここまでの話をザックリまとめると、男女における『気質』の違いにより損失回避における価値観の違いがあることが見えて来ました。
そのため、男性は【(多少面倒でも)見栄を張る】ことを女性に押し付け、女性は【(手間を掛けてでも)コスパ重視】を男性に押し付けるなどが原因で喧嘩をしていることはないでしょうか?。
このほかにも男性は【ブランド志向(多くの人が良いと認めているもの)】女性は【セレクトショップ志向(ブランドよりも品質や実用性)】という差により『無駄遣い』という観点で価値観の違いが出てくるのかと思います。


■コドモにもこの理論は通用するか?
そして、損失回避欲に関する男女特性が大人もコドモも同じか?というと、私の感覚的にNO、コドモのときはNOだと思います。
その理由として、今まで話してきた損失回避欲の違いは、前提として合理的な判断の上であり、多くの知識や経験を有していることも要因のひとつです。
また、大人(親)にとってコドモは合理的判断が出来ないことが原因であり、情緒的な判断(別名:目先の欲求判断)が悩みのタネだったりします。
それはそれで大変ですけどね。


■まとめ

多くの日本人にみられる損失回避欲について性差年齢別に捉え、その特徴について私なりの分析内容をお伝えしました。

また感覚的なモノかも知れませんが、このような情報をモノサシとして保持していることで、何らかの問題発生時に相手の心を理解するキッカケになるかと思います。

特に、自分自身にどのような特性があるかを理解する事で、自分自身の欲求をコントロールすることへつながれると思ってます。

何より、子育て世代の方々にはコドモのワガママの原因を理解するために役立てていただきたいです。

 

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